Tokyo Natural TAMA SHIMA
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多種多様な園芸種の椿も育成されている大島椿製油所(大島)と、椿油を搾るために実を乾燥させている様子大島では毎年椿まつりが開催される。写真は「あんこの手踊り」の披露椿油や、椿油を配合したヘアケア用品や石鹸、椿染めのハンカチなど、椿を使ったアイテムはおみやげにぴったり大島に生える椿の木島民たちが紡いできた伝統文化に触れると、島がより身近に感じられる気がします。島ならではの体験を通じて、その魅力をカラダぜんぶで感じましょう島を形作る自然、島が育んだ文化本州と海で隔てられた島々は、各島それぞれ異なる文化を有しています。島民たちは昔から、その島が持つ自然と向き合いながら、独自の文化を築きあげてきました。大島や利島の「椿」、八丈島の「黄八丈」はその代表例でしょう。大島や利島では、島に生える椿の実や花を利用してさまざまな製品を作ってきました。黄八丈は八丈島に自生する植物を使った伝統工芸品。島の自然は住民の生活と密接に関わっているのです。もちろん、自然との共生は良い面ばかりではありません。自然は時に脅威にもなります。大島や三宅島、青ヶ島などに見られる火山活動の跡。三宅島には、火山にのみ込まれた集落跡が今も残っていて、自然が持つ力の強さを思い知らされます。こうした要素も、島の文化を作りあげてきた要素の一つです。島の自然と島民がともに作りあげてきた島の文化。実際に見て、歩いて、体験して、その伝統をのぞいてみましょう。島と椿の深い関係赤く大きな花を咲かせる椿は、大島と利島のシンボル。大島では島内に約300万本のやぶ椿が自生しており、利島は島の約8割が椿の木で覆われています。島民の生活にも深く関わり、実から椿油を作ったり、花びらで染物をしたりとさまざまな方法で活用されてきました。椿を楽しむエトセトラFlowerFactoryFestivalProcessed Goods❻SHIMARETRO CULTURE
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