都心から高速ジェット船で、およそ3時間半でたどり着く神津島。奇岩や断崖絶壁の風景が広がり、どこを撮ってもフォトジェニックなこの小さな島は、実はとってもお得なおでかけ先なのです。その理由は透明度の高い海での海水浴も、雄大な天上山でのトレッキングも両方のアクティビティを叶えてくれるから。東京とは思えないほど自然いっぱいの神津島に、山ガールの菖蒲理乃さんと、海ガールのチェルシーリナさんが旅へ出かけました!
島のほぼ中央にそびえ立つ天上山は、昔から神聖な地とされてきました。標高572メートルの小さな山ながら、四季折々に見せる表情は豊か。頂上からの眺めが新東京百景にも選出され、年間を通じて伊豆諸島固有の植物にも出会えると、天上山トレッキングツアーに参加する人が全国から集まるそう。
そこで、神津島のネイチャーガイド「Full Earth(フルアース)」が開催するツアーに参加することにした菖蒲さんとチェルシーさん。経験豊富なネイチャーガイドの古谷 亘さんと合流し、6合目まで車で向かいます。今回は、初心者向きとも言われている白島登山道から山頂を目指すことにしました。
「島全体が火山岩の一種、流紋岩からなる神津島。平安時代に噴火した天上山の火山活動によって、流紋岩からできた白砂が海辺などに運ばれたと言われているんですよ。その後、1000年以上かけて自然が作り上げた天上山には、いまだに低木が多く、2000メートル級の山のような雄大な景色が広がっています」と古谷さん。まだ見ぬ景色への期待がますます膨らんでいきます。
植物が生い茂る登山道を進めば、伊豆諸島ならではの植物に出会ったり、海の向こうに伊豆諸島を望んだり。ここでしか見られない景色の数々に、思わず感動の声が!登山スタートから40分ほどで10合目に到着。ガスがかかって白いけれど、「山から海が見えるなんて初めて!」と、いくつもの登山経験を持つ菖蒲さんもにっこり。
台形状の山ならではの、見どころがいっぱいある山頂部に到着。ハート形で有名な不動池や、月の地面のような裏砂漠など、山の上とは思えない景色が広がっています。歩を進めるごとに現れる、荒涼とした岩場やジャングルのような緑のカーテンたち。移り変わる景観に遭遇できる天上山のトレッキングは、まさに心動かされる特別な体験なのです。
いくつもの花々やシダ類が自生する天上山。季節ごとに移りゆく植物は、トレッキングの醍醐味の1つ。神津島で出会える豊かな自然に心ときめかせて。
【DATA】
Full Earth(フルアース)
TEL:070-4364-3271
半日
天上山ディスカバリーツアー/大人5000円
https://full-earth.com