
次に訪れたのは、「昭和の猫町にゃにゃまがり」から徒歩約5分のところにある、「常保寺」。室町時代に創建された、臨済宗建長寺派のお寺です。実はこちらのお寺、猫好きから絶大なる支持を集めており、住職がデザインした猫モチーフの御朱印や、猫地蔵御朱印帳を求めて、遠方から訪れる人も多いのだそう。

境内に入ると、モダンな本堂の右手前にある大きなお地蔵さんが目に飛び込んできます。もともとは、青梅市・裏宿のお堂にあったそうですが、廃寺に伴い昭和初期にこちらに引き取られたのだとか。左手を挙げた招き猫地蔵は、ふっくらとして愛嬌のあるお顔立ちで、いかにもご利益がありそう!八田さんもさっそく、手を合わせて真剣にお参りをします。
「猫の“師匠”が私の足で爪研ぎするのをやめてくれますように、あとは長生きしますようにって、お参りしました」と、八田さん。愛猫のイタズラに悩む方や健康長寿を願う人は猫地蔵を参拝してみるといいかも!?

本堂に入ると、壁にずらりと飾られた御朱印に目が釘付けに。毎月新作デザインが出るそうで「どれも可愛い! どれにしようかな〜」と八田さんはじっくり吟味中。また、こちらには「猫のいる大涅槃図」があり、お釈迦様の命日である2月15日から1ヶ月間のみ展示され、期間中は自由に見学可能。涅槃図には猫が描かれているものは珍しいので、住職さんによる解説CDを聴きながら、猫がどこにいるかチェックしてみてください。
それにしてもなぜ青梅市はこれほど猫に縁が深いのか、住職の小澤さんにお伺いしました。「青梅市は西の猫町と呼ばれております。昔は織物業が盛んでして、養蚕業を営んでいる人が多かったんです。なので、蚕の天敵であるねずみを退治してくれる猫を大切にしていたんです。猫地蔵も養蚕信仰によるものでしょう。」「うちにも猫がいるので大切にします!」と、八田さんの猫愛も深まったところでお次のスポットへ。