
“田舎でのゆとり休暇を過ごす”をテーマに、椿油しぼり、草木染め、明日葉摘み取り、郷土芸能、陶芸などを体験できる「大島ふるさと体験館」。数ある体験から2人が選んだのはもちろん、旅のテーマ“椿”にちなんだ「椿油しぼり」です。
食用、灯用、薬用、化粧用と、大島では昔からさまざまな用途で使われてきた椿油。椿の種を砕いて、蒸して、しぼるという昔ながらの作り方を体験できる施設は、全国的にも珍しいそう。

講師・菊池さんの「体力とスピードが勝負です。頑張りましょうね!」という声から椿油しぼり体験がスタート!
まず、椿の種を臼と杵を使って細かく砕きます。この種は8月後半〜10月頃に収穫し、十分に乾燥させたものだそう。砕いた種はふるいにかけ、ふるいから振り落とされる大きさまで細かく砕いていきます。細かく砕いた種をせいろで蒸すこと約5分、ナッツのような甘い香りがふわりと立ち上がります。蒸しあがったら、冷めないうちにすばやく加圧機に移して油をしぼり出します。
「わぁ、出てきた出てきたぁ〜」(サワデーさん)、「キラキラしていてきれい!」(まめださん)と、油がしぼり出される様子に2人は大興奮!

しぼりたての椿油と自家栽培の新鮮な明日葉を使って、菊池さんが炒め物を作ってくださいました。ひとくち食べるなり「う〜ん、おいしい‼」と声をそろえる2人。「さらっとしていて、味わいもさっぱり。これが椿油のいいところだね」(サワデーさん)、「しかも私たちがしぼった椿油。頑張った味がします♡」(まめださん)と、満足げにほおばります。
しぼりたての椿油には、蒸した際の水分が残っているため濁っています。精製作業により不純物を取り除くことで、クリアな油に仕上がるそう。
最後に、自分たちがしぼった椿油と、精製された椿油をいただきました。卵焼きなどのシンプルな料理で味を比べてみるのがおすすめ!