新宿駅から約60分で海外気分
アメリカの衣・食・住を感じる 【東京・福生】 人気・おすすめ映えスポット巡り
アメリカの衣・食・住を感じる 【東京・福生】 人気・おすすめ映えスポット巡り
忙しない東京23区内の新宿駅から、たった60分ほどにある福生市。今回は、横田基地に沿って異国情緒溢れる「福生ベースサイドストリート」へ行ってきました!海外旅行気分が味わえるスポットとして、今熱い視線を浴びる街。実際訪れてみると、ここにしかない魅力にたくさん出合うことができました。食べて良し撮って良し!日本にいることを忘れて広い空に心満たされる、刺激と癒やしの街をご紹介します。
新しいインスピレーションを求めて、福生へ
こんにちは、イラストレーターでフードコーディネーターの小鳥遊しほです。爽やかな夏空の午後、東京都福生市へやってきました!福生市といえば「在日米軍横田基地があってアメリカのエッセンスが豊富な街」というイメージはなんとなくあるけれど、実際訪れるのは初めて!ポップな色使いのイラストが得意な私ですが、アメリカンな街から何か吸収できるかな?「福生ベースサイドストリート」とよばれる、国道16号線沿いのエリアが今日の舞台。 最寄りの牛浜駅は、JR中央・青梅線で新宿駅から約50分。そこから歩いて10分ほどで到着です。
屋外フードコート「Delta EAST」&
1日1組限定トレーラーホテル「The TINY INN」最初に訪れたのは東福生駅から歩いて3分ほどのこちらの場所。JR八高線の線路沿いに生い茂るヤシの木々がなんとも海外ライク。約300坪の三角型の広―い敷地に5つのフードトラックが立ち並ぶ「Delta EAST(デルタ イースト)」です。
早速一軒ずつ見て回ります。こちらの「DOSUKOI PIZZA(ドスコイ ピザ)」では、薄い生地にシンプルな具材、そして18インチ(約46cm)とビッグサイズが特徴のニューヨークスタイルピザを販売。
まず驚くのが、フードトラックのメニューは英語表記のみ!横田基地に勤務するアメリカの方をターゲットにしているからとのこと。まさに海外旅行にきたような感覚!とはいえ店員さんとは日本語で話せるのでご安心を。(笑)
写真のピザは「PEPPERONI」ホールサイズ4000円。1ピース500円でも販売されているけど、箱もかわいいしせっかくならホールでいきたいところ。
お次は「DO THE DOUNUTS(ドゥ ザ ドーナツ)」。バイク乗りのオーナーご夫婦が「バイク乗りが集うドーナツ屋になれば良いな」という思いで作った、バイカーによるバイカーのためのドーナツ屋さん!(もちろんバイクに乗らない人も食べられます!笑)
- 小鳥遊
- 「人気メニューはなんですか?」
- オーナーさん
- 「オールドファッションです!揚げたてでお出ししています!ひとつから販売していますが6個入りのドーナツ箱も人気です」
ドーナツ以外にも、スペシャリティコーヒーや、自家製のスパイスレモネードなどドリンクも充実。オリジナルグッズも人気で、オーナーさんのこだわりがたっぷり感じられるお店です。
お次は「POTATO AMIGOS(ポテト アミーゴス)」。こちらはタコス&ポテト専門店。
- 小鳥遊
- 「この、プーティン…って、どういうメニューなんですか?」
- オーナーさん
- 「フライドポテトにグレービーソースとチーズカードというチーズをかけたカナダ料理です!厚切りのフライドポテトにソースとチーズを絡めて召し上がってください。使っているチーズカードは日本ではあまり売られていない希少なものなんですよ〜」
- 小鳥遊
- 「チーズカード!初めて聞きました!」
「Delta EAST」の企画・運営を担うNPO法人「FLAG」の佐藤竜馬さんに、「福生からカルチャーを発信しよう」と声をかけられ、このお店をオープンしたオーナーの川手大輝さん。福生の個性を生かしたスペシャルフードベンダーの店にしたいと考え、アメリカ人にも馴染みのあるタコスとプーティンを選択。本場の味を再現したくて日々研究しているそうです。素敵!
真っ赤な店舗は「Chee Chee Chee CHICKEN/七七七鶏飯店」!チキン料理専門店の人気商品は手羽先を揚げた「チキンウィング」5ピース1000円。11種類ものオリジナルソースから味を選べるというから驚き!今回はレモンペッパー味をチョイス。
最後は真っ黒な店舗。「DELTA BREWING & Co.(デルタ ブルーイング アンド カンパニー)」。ローカルクラフトビールのお店です!見たことないビールがずらりと並びます。奥多摩町にあるブルワリーのクラフトビール「Beer Cafe VERTERE(ビアカフェ バテレ)」が人気とのこと。
じゃじゃーん!1軒ずつ悩みに悩んで、5店舗のフードが勢揃い!やっぱりおでかけ先では食を楽しみたいよね!
ピザにタコスにチキンにビール…欲張りな私には幸せなラインナップ!そして外で食べる開放感がまた良い!取材中にも、犬の散歩がてらのんびり食事している方がいたり、米軍関係の方と思しき家族連れが訪れたり…と賑わっていて、まさに多様なカルチャーが織り混ざった楽しい雰囲気でした。
そしてなんとこちらには、1日1組限定の宿泊施設もあるんです!その名も「The TINY INN(ザ タイニー イン)」。アメリカで流行している木製のトレーラーハウス「タイニーハウス」を利用していて、“物を持たずに、豊かに暮らす”シンプルな生活を体験できます。
「Delta EAST」の敷地内にあるので、お店の方々とご近所さん気分で交流を楽しんで、家に帰るような感覚で泊まるなんてこともできちゃいます。
ふかふかのベッドにエアコン。これさえあればどんな夜もぐっすりさ!シャワーとトイレもあって、星空を見渡せる外のデッキも使い放題。夜空の下ごはんを食べたり、寝起きに瞑想してみたり。シンプルな空間だからこそ、自分の時間を大切にできそうです。
Delta EAST(デルタ イースト)
- 住所: 東京都福生市福生1990-1
- TEL: 042-551-0402(NPO法人 FLAG内)
- 営業時間: 11~19時(土・日曜、祝日は~20時)
- 定休日: 不定休
- アクセス: JR東福生駅から徒歩約3分
お次は「福生アメリカンハウス」へ。「DeltaEAST」からゆっくり歩いて20分ほど。住宅街に突如現れるかわいい水色のお家を発見!「福生アメリカンハウス」は、1950年代に在日米軍とその家族のために建てられた一戸建て住宅・米軍ハウスです。現在はコミュニテイースペースになっていて、無料で見学できて、福生の歴史にふれることができます。
3LDKの室内には、50年代当時の雰囲気が再現され、家具や家電も当時のもの(ミッドセンチュリー)で統一されています。とてもポップな印象のキッチンは一番のフォトスポット!
ここにある雑貨はどれも「福生ベースサイドストリート」にあるショップで販売されていたものらしい。欲しい!
こちらのオーディオセットからは横田基地発信のラジオ局「AFN(American Forces Network、アメリカ軍放送網)360 Tokyo」の番組が流れていました。在日米軍向けで、現在も24時間英語で放送されているんだとか。思わず東京にいることを忘れてしまいそう!アメリカのカルチャーをこんなに身近に感じられる機会なんて、なかなかないですよね。
クリスマスやハロウィンなどのイベント時には飾り付けがされるというので、季節ごとに訪れてみたくなりました!
かわいいが止まらない!
見て食べて飲んで楽しい「The MINT MOTEL」お次も思わず「かわいい〜!」と声が漏れるお店へ。「福生アメリカンハウス」から徒歩3分ほどにある「The MINT MOTEL(ザ ミント モーテル)」は、1950年代アメリカのテイストを加えた“架空モーテル”の食堂というコンセプトのカフェ。このお店目当てに都内各地からお客さんが訪れるそうで、実際に取材の時もオープン後たくさんのお客さんで賑わっていました…!
1950年代のアメリカの家具でまとめられた店内で、ワッフルやシリアルなど、アメリカの定番朝食メニューがいただけます!(朝食といっても何時でも食べられます!)
注文したワッフルを目の前で焼いてくれる店員の藤岡さん。オープン当初はセルフスタイルで「自分で焼く」という楽しさもあったらしいのですが、現在は新型コロナウイルス感染予防の関係で藤岡さんが焼いてくれます。(その方がおいしい気もするので結果オーライ!笑)
焼きたての「ワッフル」660円に、「ホイップクリーム」110円をトッピング!そしてここからさらにうれしいことに、メープルシロップやカラフルなシュガースプレーが自由にトッピングし放題!!しかも、無料で!!!
「クリームソーダ(メロン)」660円も添えて、めちゃくちゃアメリカンなテーブルになりました〜!カラフルって最高!
食べてしまうのがもったいないほどかわいい「カップケーキ」528円~も。カップケーキは藤岡さんの手で一つ一つ丁寧に作られているとの事!北海道産のバターたっぷりのバタークリームカップケーキ、皆さんもぜひ。
店内、スイーツ、どこを切り取っても「かわいい」が溢れる「The MINT MOTEL」。写真を撮る手が止まらなくなりそうだけど、ワッフルは焼きたてのうちに食べましょう!(笑)
レトロなアメリカ雑貨を探すなら「BIG MAMA」
大きなコーラ瓶が目立つ壁面。外観からして素敵な雑貨屋さん。「The MINT MOTEL」の系列店「BIG MAMA(ビッグ ママ)」へ来ました。「The MINT MOTEL」の1軒挟んだお隣りさんだよー!
店内に入るとそこはまさにアメリカ1950年代。「レトロかわいい」が好きな私にはグサグサと刺さってきます。右も左も心躍るビンテージ雑貨たちが。散財覚悟で入店しましょう!
オーナーの広川さんが西海岸、中西部、東海岸とアメリカを回って買い付けてくるというアイテム達は“これぞ1950年代のアメリカ!”という手に取りたくなるものばかり。必要なものはなんでもネットで買える時代だけど、心ときめく雑貨との出合いはお店に来ないと生まれないよね〜!
- 小鳥遊
- 「私、小中学生の頃こんなアメリカの雰囲気が大好きで、お小遣い貯めてこのお店で売っているような雑貨を買ってたんですよ!!頑張ってこういう部屋にしていた良い思い出がよみがえりました!大興奮です!(笑)広川さんはいつからこのお店を?」
- 広川さん
- 「最初は古道具屋さんで働いていて、古着の仕入れでアメリカへ買い付けに行き始めたんですが、アメリカの古い雑貨に心を奪われてしまって。アメリカの西から東までフリーマーケットやアンティークモールに20年以上買い付けに通っています。」
- 小鳥遊
- 「かっこいい、そして羨ましい・・・!」
タオルやマスク、スピーカーなど、ビンテージ風のオリジナル商品もあります。雑貨好き・レトロ好きには堪らないお店「BIG MAMA」。また来たいなと思いつつ、この日は「LIFE誌の表紙ポスター」を3枚買ったのでした。
これぞ古着!ビンテージに浸る「SPACE OF TIME」
お次は古着屋さんへ〜!「BIG MAMA」から徒歩10分ほど、こちらもアメリカで買い付けた古着が揃う「SPACE OF TIME(スペース オブ タイム)」さん。扉を開けると古着屋特有の香りに包まれわくわくします!
2006年にオープンし、オーナーご夫婦で16年も続けているというこちらのお店。アメリカ中西部で買い付けてくるという服やアクセサリーはどれもコンディションの良いものばかり!
メンズ・レディース両方取り扱っていて、年代も1930〜1990年代物と幅広いです。レディースは最近1980〜1990年代物が人気なんだとか!ちょうど私が生まれた頃の服!なんだか時の流れを感じます。
学生時代、下北沢で古着を買いまくっていたのを思い出す〜。古着もまた、実際に足を運ばないと運命の品に出合うことのできないお買物。そこでしか出合えない雑貨や古着を探しに行くって、とってもワクワクするな~と思いました。
流れるチーズに歓喜溢れる!
本格バーガーでお腹も満たす「デモデダイナー 福生」アメリカといえばハンバーガーでしょー!!ということで「SPACE OF TIME」から18分ほど歩いて、「デモデダイナー 福生」にやってきました!23区内ではなかなか見かけない平屋のダイナミックな店構えに、海外気分もMAX!
まるで映画の世界に入り込んだかのような店内。どこへ行っても良い写真が撮れちゃう福生、恐るべし。
- 小鳥遊
- 「人気メニューはどれですか? (期間限定のハンバーガーも含めて、なんと20種類以上!迷います)」
- 店長さん
- 「いろいろな年代の方に人気なのは『アボカドチーズバーガー』1750円ですね!あとは名物メニューとして『福生2ポンドビックタワーバーガー』5000円というものがあります!合計2ポンド(900g)のパテを重ねた30cm超えのバーガーです!」
- 小鳥遊
- 「30cm超え!?巨大なのは食べられないけど派手なものは食べた〜い!!笑」
ということで注文したのはこちらの「ナイアガラチーズバーガー」2050円!その名のとおり、滝のようにチーズが流れるインパクト抜群のすごいバーガーに歓喜。ランチセットはミニサラダ付きなのもうれしい。
パテの肉々しさがすごい!チェダーチーズをはじめ、いろいろなチーズを独自の配分でミックスしたオリジナルチーズと、やはりオリジナルのソースもめちゃくちゃ旨い!!冗談抜きに、過去イチおいしいバーガーでした。
それにしてもうれしそうな顔でかぶりつく私。あれ?昼間にピザもワッフルも食べてなかった?そんなことは気にしない気にしない。※「福生2ポンド ビックタワーバーガー」は、3~4名でシェアして食べるサイズですが、休日は1名1メニュー必須オーダーのため、ご注意を。平日ならシェアOKです!1人で食べ切れる方は休日にもぜひ!
- 住所: 東京都福生市熊川1121
- TEL: 042-530-6614
- 営業時間: 11時30分~21時30分(金~日曜、祝日は~22時)
- 定休日: 無休
- アクセス: JR牛浜駅から徒歩約13分
時代も国も交差する街・福生で出合った心満ちる瞬間
たった60分ほど、パスポート無しで行けるリトルアメリカ、福生。「Delta EAST」&「The TINY INN」も夜を迎え、ネオンが灯ると一層、異国情緒が漂います。新しい発見もしたけれど、懐かしい気持ちや思い出にも浸れた、そんな1日。福生には、時代も国も溶け合う、自由で温かいカルチャーがありました。都会から、ちょっと足を延ばしてあなたも福生の魅力を味わってみては?
取材日: 2022年7月27日
photo: 小松正樹 / text: 小鳥遊しほ
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