SHIMA 三宅島
三宅島をロードバイクで走るけんたさん

自然がつくる絶景コースを走り切る! 三宅島ロードバイク旅

自然がつくる絶景コースを走り切る! 三宅島ロードバイク旅

けんたさんのプロフィールアイコン
けんたさん

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伊豆諸島の中で最も活発な「火山の島」として知られる三宅島。 実は近年、ロードバイクのコースとしても人気が高まっているのをご存知でしょうか? そんな三宅島の新しい魅力を伝えるため、今回島を訪れてくれたのは ロードバイクに乗って旅する動画が人気のけんたさん。 これまで伊豆大島を含む全国各地の様々なコースを走ってきたけんたさんにとって 三宅島というコースは、そして三宅島ならではの風景はどのように映ったのでしょうか。 島へのアクセス方法は、主に竹芝客船ターミナルから出航する大型客船と、 調布飛行場からの飛行機の2つ。 今回けんたさんが選んだのはロードバイクも積み込み可能な大型客船。港に近づくにつれ、遠くに見えてきた黒々とした火山の姿が早くも印象的。 大自然のパワーを感じながら走る、三宅島ロードバイク旅の始まりです!

Day1 Start!!

10:00

溶岩の上を歩き歴史を感じる

火山体験遊歩道

火山遊歩道の画像

降り立った路面からも、火山の島だと感じる。

前日夜に竹芝を出航後、約6時間半の船旅を経て三宅島に降り立ったけんたさん。「10月だけどあったかい!風が気持ちよくて最高のロードバイク日和ですね!」と、これから始まる旅に期待をのぞかせます。これまでも全国様々な地域の道を走ってきたけんたさん。三宅島の第一印象を伺うと、「すごく道がきれいですね!島なのでデコボコしているかなと思ったけど、そこはさすが東京都(笑)。舗装されていてとても走りやすいです」とのこと。また、火山の島ならではの細かな石やガラスの存在をタイヤ越しにも感じるのだそう。アップダウンが激しいコースということもあって、本日は乗り心地重視のカスタム。「タイヤも強いやつできました!」意気揚々と出発です。

  • 島の綺麗に舗装された道路
  • ロードバイク
天気はピーカンで風もいい感じ
ロードバイクに乗って笑顔を見せるけんたさん

真っ黒な溶岩と、空や海のコントラストが美しい。

ウォームアップがてら軽く自転車を漕いで最初に向かったのは「火山体験遊歩道」。ここは火山の島である三宅島の歴史が歩きながら体験できるスポット。1983年の噴火で島の一部を覆った溶岩の上に遊歩道が整備され、その様子を間近に見ることができるのです。入り口に自転車を止めて、かつて集落だったという場所を進むけんたさん。「間近でみる溶岩はやっぱり迫力が違いますね」。見渡す限りに広がる黒々とした岩と、澄んだ青い空が生み出すコントラストは、ここ、三宅島ならではの自然が作り出した風景。心地いい風とともに、噴火の脅威と溶岩流のすさまじさを全身で感じながら歩きます。

  • 火山遊歩道の入り口に止められたロードバイク
  • 火山遊歩道の通り道
火山遊歩道を歩くけんたさん
東京ではなかなか見られない壮大な風景

ベンチに腰をかけ、ゆったりと深呼吸。

遊歩道は溶岩の間を縫うように巡り、1周約20分程度。2階部分まで埋まってしまった校舎や、鉄筋がぐにゃりと曲がる体育館など、溶岩が覆ってしまった集落や学校を当時の姿のまま見ることができます。「これから三宅島を走るに当たって理解も深まりますね」。この日のお天気はとっても快晴。ふと足元に目を向けると、溶岩の隙間から新しい草花の芽生えが。何度噴火を経験しても立ち上がる自然の生命力を感じます。しばらく歩くと、遊歩道の途中に休憩所がありました。「東京なのにゆったりできる!」と深呼吸。ベンチに腰掛けて自然を存分に感じたら、次のスポットへ向かいます。

  • 遊歩道からの景色
  • 遊歩道を歩くけんたさん
ベンチに腰掛けるけんたさん
ベンチでひと休みして、風を感じる
  • 遊歩道に咲く植物
  • 遊歩道からの景色

火山体験遊歩道

火山体験遊歩道の看板とロードバイク
11:55

伊豆の島々を一望できる場所へ

メガネ岩〜七島展望台

道路をロードバイクで走るけんたさん

海沿いをすこし走ると、不思議なかたちの岩が出現。

遊歩道を後にしたら、いよいよ本日のライド本番。島をぐるりと囲む周遊道路を、海を横目に走っていきます。火山が作り出す三宅島独特の風景の中を走る周遊道路は、道幅も広く路面も整備されていてロードバイクに最適。なだらかな坂をすこし下ると、右手に不思議な形の岩が見えてきました。これは「メガネ岩」と呼ばれるアーチ状の奇岩で、三宅島が誇る観光スポットのひとつ。噴火の際に流れ出て固まった溶岩流が、長い年月のあいだ波で侵食されてこのような形になったとのこと。「火山島らしいワイルドな景色!相当きれいで、ここは誰もがうわぁーって驚く道ですね。風も気持ちいし」メガネ岩を颯爽と通過するけんたさん、海沿いを走り七島展望台を目指します。

  • ふるさと体験ビレッジ、メガネ岩の看板
  • メガネ岩
道路をロードバイクで走るけんたさん
三宅島の道はとってもシルキーで走りやすい!

展望台への道のりは、上り好きな人にピッタリ。

島一番の眺めを誇る「七島展望台」があるのは、三宅島のシンボルといわれる雄山の中腹。展望台への道のりはかなりの距離の上り坂が続き、風も強くサイクリストたちには難所との噂。それでもこれまで数々の難所を乗り越えてきたけんたさん、「腕がなります!」と自信をのぞかせてくれました。舗装された山道をぐねぐねと登ること約1時間。頂上に近づくほど風も強くなり、やがて視界がひらけて赤茶けた大地が姿を現しました。「思った以上にキツかったです(笑)!角度も、上り坂がつづく距離もすごい

  • 自転車で展望台まで行けるって珍しいんです
    ロードバイクとけんたさん
  • 舗装された山道

急坂を上りきった先に、絶景のごほうびが!

無事坂を上り切ったけんたさんを待っていたのは、見渡す限りに広がる絶景のごほうび。「すごいジオラマ感!山があって海がって 景色よし。島々も見える!」赤茶けた大地の中を進み、海を見下ろせる展望スポットへ。七島展望台はその名の通り、伊豆諸島の7つの島々を一望できる展望台。この日は天気もよく御蔵島や伊豆大島、さらには富士山までもが見渡せました。この展望台もまた、1983年の噴火によってできた大地のひとつ。「いいとこですね!めちゃくちゃ上りがキツいけど(笑)でも上り好きな人は大好物だと思います!自信がある人はぜひチャレンジしてみてください

  • 展望台の画像
  • 展望台を歩くけんたさん
展望台からの景色
  • 展望台からの景色
  • 伊豆諸島の島々が見渡せる!
    展望台から見える伊豆諸島の島々
展望台で息を大きく吸うけんたさん

メガネ岩

メガネ岩

七島展望台

七島展望台
12:40

島の野菜を使った洋食ランチ

Terrace cafe Restaurant GIZMO

プレートランチ「チキンのトマトソース煮」

海が見えるロケーションに、まるで外国のようなレストラン。

展望台で絶景を楽しみ尽くしたら、雄山をぐねぐねと下り海沿いの道へ。しばらく走って脇道に入ると、異国情緒が漂う白壁の建物が見えてきました。ここが本日の昼食をとるテラスカフェレストラン「GIZMO」です。広々とした緑の庭を備えていて、その先に広大な海が広がるロケーションがなんとも贅沢。この日けんたさんが案内されたのは屋内の席でしたが、屋外にも席があって、鮮やかな青いベンチや海の見えるテラス席も。芝生の上でお茶を飲んだり、テラスに座って食事を楽しんだりと、居心地の良い空間を満喫できるそうです。自転車用のサイクルラックがあるのもサイクリストには嬉しいポイント。大切な自転車を停めていざ店内へ。

  • レストランの外観
  • レストランのテラス席
サイクルラックにバイクを置くけんたさん
サイクルラックがあるのもうれしい

炭酸のシュワシュワと、島のグルメを堪能して。

音楽とカルチャーをテーマにギターやスケートボードが飾られた店内は、インテリアにもこだわりが見られます。ランチタイムのメニューは、旬の地魚や三宅島産の野菜などを使った洋食が豊富。その中からけんたさんが選んだのは、三宅島産のナスとバジルをふんだんに使った「チキンのトマトソース煮」と、食事の前の「コーラフロート」。もともと甘党だというけんたさん、「疲れた体にはやっぱり甘いもの。走って頑張ったので シュワシュワ楽しんじゃいます」とまずは甘いものを補給。すっきりしたところでメインディッシュの登場です。チキンを主役に島の野菜がその周りを取り囲み、ワンプレートにまとまった様は彩り豊かで目にも美味しそう。思わずテンションが上がります。「ナスもバジルもうまい!大当たり。めちゃめちゃうまいです」とけんたさんも大満足。お腹を満たしたら、海を見ながら一休みして、次のスポットへと自転車を走らせます。

  • 波音を聞きながらのランチは最高!
    店内からの庭と海が見える眺め
  • 店内にかけてあるスケートボード
  • 店内に飾ってあるギター
  • 食事を楽しむけんたさん

Terrace cafe Restaurant GIZMO

  • 住所:
    東京都三宅島三宅村坪田2891
  • TEL: 04994-8-5853
  • 営業時間:
    【LUNCH TIME】
    平日 11:30~14:00(ラストオーダー13:30)
    休日 12:00~14:00 (テイクアウトのみ)
    【DINNER TIME】
    18:00~22:00
  • 定休日: 月、火休み※祝日の場合は翌日振替 木曜日
Terrace cafe Restaurant GIZMO
14:30

噴火によって一夜でできた絶景

新鼻新山

新鼻新山の砂浜を歩くけんたさん

草木をかき分け海へ出ると、その先はまるで異世界。

昼食を終えてエネルギーを補給したら周遊道路に戻り、三宅島を代表する観光スポット「新鼻新山」へ向かいます。海沿いの道に自転車を停めて脇道に。「ここを行くんですか?」けもの道を分け行って、海に向かって歩くこと5分…柵の向こう側に見えてきた黒い砂浜のようなものは、岩石や火山灰が積もってできた火砕丘!火山の島ならではの光景に思わず息を飲みます。この先にある「新鼻新山」は、噴火によってできたダイナミックな景観が楽しめる三宅島でも特に人気のスポット。あたり一面に広がる異世界のような光景に、けんたさんも「これはすごいですね」と感動を隠せません。

  • ロードバイクで道路を走るけんたさん
  • 新鼻新山までのけもの道
新鼻新山の砂浜を歩くけんたさん
緑のトンネルを抜けると、とっても開放感がある場所に!

むき出しの自然が形づくる、圧倒的な非日常感。

眼前にそびえ立つ、小高い丘へと近づいていくけんたさん。赤と黒のグラデーションが美しい、むき出しの不思議な地層に思わず見とれます。この丘こそが新鼻新山で、1983年に噴火が起きた際、なんと一夜にして形成されたもの。噴火で大地が隆起して、火口から噴出された岩石や火山灰がつもり、さらに海側が削られたことで、火山の断面がむき出しとなったそうです。このような独特の景観がひと晩でできたというのだから、自然のパワーには驚かされます。黒々とした大地を踏みしめ丘を上ると、その先に広がるのは雄大な海。「すごく広大な大地が広がっていて、火山の雰囲気を全面に味わうことができますね」ここだけの圧倒的に非日常な景観に、けんたさんも息を飲んでいました。

新鼻新山の砂浜を歩くけんたさん
  • 新鼻新山の景色を眺めるけんたさん
    ヤバイでしょこのスケール!ぜひ肉眼で見て欲しいスポット
  • むき出しの火山の断面

自然がつくり出したものがそのまま置いてあるような。

ふと足元に目を向けると、赤茶色の石のようなものが落ちているのに気づきます。これはスコリアと呼ばれる、噴出したマグマが冷えて固まったもの。とても軽いのが特徴で、踏むとサクサクという軽やかな音がします。島のあちこちで見ることができますが、中でも新鼻新山は多くのスコリアに覆われていて、砂浜を踏みしめる感触が心地よいのはそのため。新鼻新山は自然と大地が持つエネルギーをぎゅっと凝縮したような、三宅島観光には欠かせないスポット。「自然がつくったものがそのまま置いてある感じ。そこに入れちゃうというのは、超貴重な体験だなと思いました!

  • 足元の砂浜
  • スコリアをサクサク踏みしめて歩く
    赤いスコリア
海の向こうに見える伊豆諸島

新鼻新山

新鼻新山
15:00

原生林を歩き癒しのスポットへ

大路池

大路池の景色

今までの風景とは、うって変わって森の中。

新鼻新山を出たけんたさん。ふたたび周遊道路を走り、次の目的地である大路池に到着しました。あたりはこれまでの風景とはうって変わって深い森。涼しげな空気があたりを包み、鳥たちのさえずりが聞こえる中、自転車を降りてすこしずつ遊歩道の階段を下っていきます。ここは三宅島の中でも、古くからの森が残るエリア。道中、スダジイとタブノキからなる照葉樹林には、樹齢数百年の巨木があったり、木々のつるが上から降りてきていたりと、天然の木々が作る表情は豊か。倒木が作る天然のトンネルをくぐり奥へと進んでいきます。

  • 大路池への森の階段を歩くけんたさん
  • 天然のトンネルをくぐり抜けて
    樹木の下を笑顔でくぐるけんたさん
緑の葉が美しい大きな木

木々に覆われた神秘的な湖畔でリラックス。

階段が続く遊歩道を下ること10分。視界がひらけて、青空がひろがる湖畔に出ました。この神秘的な空間が「大路池」。約2500年前の噴火跡に水が溜まってできた、伊豆諸島最大の淡水湖です。桟橋まで進み耳を澄ますけんたさん。「何これ!鳥のさえずり日本一。まさに癒しですね。落ち着きます。」水面を見つめ、澄んだ空気にとても気持ちよさそうな表情でリラックスしていました。「ワイルドな場所ばかりと思っていたけれど、こんな場所もあるんですね。三宅島、いろんな顔があって面白いです」そう、火山のイメージが強い三宅島ですが、大路池は訪れた方がまた来たいと口を揃える隠れた人気のスポットなのです。

  • すっごく静かで落ち着く、島一番の癒し系スポット
    大路池の景色を見渡すけんたさんの後ろ姿
  • 日差しによって水面がキラキラ輝く
大路池の景色を見渡すけんたさんの横顔

鳥たちも楽園に癒しを求めてやってくる。

三宅島は野鳥が多く生息するバードアイランドとしても知られています。中でもこの大路池は三宅島の鳥類にとってオアシスのような場所で、バードウォッチングの名所としても有名。周囲の照葉樹の森には国の天然記念物のアカコッコやイイジマムシクイなどさまざまな希少な野鳥たちが暮らし、池の周囲2kmの周遊路は「日本一のさえずりの径」と言われています。「めちゃめちゃ落ち着いたスポットで僕は好きです」と、けんたさんのお気に入りになった大路池。池の入り口には「三宅島ふれあい自然センター・アカコッコ館」という建物が併設されていて、地域の野生生物や自生する植物について知ることもできるので、ぜひ足を伸ばしてみてください。

  • アカコッコ館の看板
  • アカコッコ館の植物
アカコッコ館、利用案内の看板

大路池

大路池
17:30

沈む夕日に思いを馳せて

ひょうたん山〜大久保浜〜伊豆岬

夕日が沈む中、海を眺めるけんたさんとロードバイク

ここから島の反対側へ。スピードを上げてライドは続く。

大きなスポットは見られたので、これから一気に海沿いを走って夕日を見たいと思います!」大路池でリフレッシュをしたら、ここからはスピードを上げて、これまで見ていなかった島の反対側へ。周遊道路の東側をぐるっと回り、北端にある大久保浜と夕焼けスポットの伊豆岬を目指します。途中右手に見えた、海の手前にそびえる赤茶けた隆起は「ひょうたん山」。1940年の噴火で大量の溶岩やスコリアが放出され、たった22時間のうちに形成されたことで有名です。山頂まで歩いて行くこともできます。絶景を横目に、風を切って走るけんたさん。なんとも気持ちよさそうです。

ひょうたん山の景色
三宅島の下りは超気持ちいい!
下り坂をロードバイクで走るけんたさん①
下り坂をロードバイクで走るけんたさん②
下り坂をロードバイクで走るけんたさん③

大久保浜を越えて、灯台が見えたら伊豆岬。

さらに島を北側へと周り、「大久保浜」まできたら目的地の伊豆岬はすぐそこ。なだらかなスロープを下り海へ出ると、さざなみの心地よい音が響いてきます。「伊豆岬まで無限にアップダウンが続くかと思いやばかったです!(笑)」とけんたさん。起伏の豊かな三宅島ならではのコースを存分に楽しんでいる様子でした。ここ大久保浜は全長2kmにもわたる黒砂ビーチで、夏は海水浴やダイビング、シュノーケリング、さらにはキャンプやBBQも楽しめるレジャースポットとしても賑わいます。大久保浜を過ぎるとコースは気持ちいい下り続きに。ちょうど夕日も傾き出してきました。

海沿いを走ると景色がほんとうにきれい!
大久保浜の波打ち際
  • 海沿いの下り坂の道路
  • 夕日が沈む中ロードバイクで走るけんたさん
伊豆岬そばの地層

沈む夕日に染まっていく地層がとても幻想的。

いよいよ三宅島随一のビュースポットとして名高い「伊豆岬」に到着。純白ランプ式のレトロな灯台がシンボルで、近くに夕日を眺めるためのベンチが設置されています。「タイミング完璧ですね。沈む夕日がいい感じで。島に来て良かったと思う瞬間です」とけんたさん。雄大な太平洋に、一日の終わりを告げるように美しく沈んでいく夕日。何層にも重なった地層や、波に侵食されて複雑な形に入り組んだ岩場。海も大地も草花も、皆同じ夕焼け色に染まっていくさまは、まさに幻想的。けんたさんも思わず自転車を止めて思いを馳せていました。「こんな感じで所々にごほうびが点在しているのが、三宅島のいいところですね」。今日一日大変な道のりが続いたので達成感もひとしお。ちなみに伊豆岬の夜は星空スポットとしても楽しめ、美しい星空を堪能するにも最適です。

  • 伊豆岬シンボルのレトロな灯台
  • 地層に映る夕陽に照らされた人影
  • 夕暮れの中、海を眺めるけんたさん
  • 海の夕焼けの景色とけんたさん
海と夕日の景色

ひょうたん山

ひょうたん山

大久保浜

大久保浜

伊豆岬

伊豆岬
20:00

三宅島が誇るお酒と地魚と

ふるさと味覚館 宙 -SOLA-

ジョッキビールを持っているけんたさん

走り切った一日に、まずはビールで乾杯。

無事本日のライドを終えたけんたさん。火山体験遊歩道があった南西部の阿古地域に戻り、保養施設「ふるさと体験ビレッジ」に併設 される食堂「ふるさと味覚館 宙 -SOLA-」で夕食をいただきます。ふるさと味覚館は昼も夜も、旅人と地元の人で賑わう飲食店。島の お酒や地魚をはじめとする味覚が楽しめて、しかも海が一望できる絶景ポイントでもあります。走り尽くした一日の疲れを癒すため、 まずはビールで乾杯。「今日一日おつかれ様でした...うーん最高!」。ふと、看板に書かれていた今夜のおすすめメニューに目が行き ます。「地ものがいいですね。ムロアジ食べたいです。この 3 つ」と、島の新鮮な魚介のおつまみから注文。「南蛮漬けってやつです ね......うん、神です!海鮮系はやっぱり間違いないですね」。間髪入れずに「明日葉有名ですよね。つぎは明日葉チャーハンいこうかな」と、食欲が止まりません。

  • 明日葉チャーハン
  • おすすめメニューが書かれた店内の看板
南蛮漬け

地ものを食べると、島に来たことを実感する。

なめろう、チャーハン、パリパリサラダ……。次々とテーブルに運ばれてくる島の名物を堪能しながら。旅の思い出を振り返るけんたさん。おつまみの中で特に印象的だったのは、意外にも「岩のりのパリパリサラダ」と「唐辛子のペペロンチーノ」でした。「乾燥していない生のフレッシュな岩のりは初めてで、とても美味しかった。岩のりの印象が変わりました」。島唐辛子のペペロンチーノについては、「普通のペペロンチーノのニンニクとは違う独特の辛さ。地元のものが全面に出ている感じが、島に来たんだな!という気持ちになっていいですね」とひと言。そして今日一日のライドを振り返って、「アップダウンがすごいコース。パワフルな火山も神秘的な大路池も、いろんな景色を見れた素晴らしい一日でした!」と感想を教えてくれました。島のグルメを心ゆくまで味わい尽くし、ゆったり体を休めて2日目に臨みます。

岩のりのパリパリサラダと唐辛子のペペロンチーノ
色々見れて、食事も美味しくて、最高の一日!
食事を楽しむけんたさん

ふるさと味覚館 宙 -SOLA-

  • 住所:
    東京都三宅島三宅村阿古644
  • TEL: 04994-5-0630
  • 営業時間:
    11:30〜14:00/17:30〜22:00(LO21:00)
  • 定休日: 水曜日
ふるさと味覚館 宙 -SOLA-

Day2 Start!!

11:00

島唯一の絶景露天風呂

ふるさとの湯

ふるさとの湯の内湯

ふるさと味覚館に併設された、癒しのスポット。

二日目もお天気に恵まれ快晴でスタート。昨晩はとてもぐっすり眠れたというけんたさん、「ちょっと早起きして朝活しました。チャリ軽く乗って、釣りもして。地元じゃ釣れない魚が釣れたんです」と、三宅島の心地いい朝を楽しんだ様子。この日は朝から露天風呂を見学にきました。昨晩夕食を食べた「ふるさと味覚館」に併設されている「ふるさとの湯」は、観光客はもちろん、島の人々にも親しまれている三宅島唯一の温泉です。伊豆七島は火山の島のため天然の温泉が湧き出ており、ここふるさとの湯も泉源は三宅島の島内。茶色がかったお湯はナトリウム性の温泉で、柔らかい湯ざわりに加えて、冷え性や疲労回復、健康増進といった効能があるとされています。

  • ふるさとの湯の外観
  • 柔らかい湯ざわりが特徴!
    露天風呂

窓から外を眺めれば、太平洋がすぐそこに。

ふるさとの湯には内湯と露天風呂があります。周辺は開けていて、景色を鑑賞するのにぴったり。露天風呂はもちろんのこと、内湯にも大きな窓があって、眼前に広がる海を眺めながら入浴することができます。窓は西側で太平洋に落ちる夕景も見られるため、夕方に入浴するのもおすすめ。波の音を聞き、開放的な景観を楽しみながら、ゆったりと疲れを癒やす時間は、まさに至福のひととき。お風呂上りには、最近できたばかりというきれいな休憩室でくつろぎましょう。

内湯と大きな窓から見える海
  • 男湯ののれんの前で笑顔を見せるけんたさん
  • 休憩室の様子

ふるさとの湯

  • 住所:
    東京都三宅島三宅村阿古644
  • TEL: 04994-5-0426
  • 営業時間:
    11:00~21:00(4月~9月)
    11:00~20:00(10月~3月)
  • 定休日: 水曜日(祝日の場合は翌日)※8月は無休
ふるさとの湯
12:00

最後の食事は地魚ラーメン

三宅食堂

三宅食堂の看板の前で笑顔を見せるけんたさん

暖かな風が吹く、港の近くでランチタイム。

続いて本日の昼食をとりに、港がある錆ヶ浜の方へと向かいました。このあたりは漁港があるエリアで、港には色鮮やかな漁船が停泊し、お土産屋さんや食堂も多く賑わっています。太平洋の暖かな風と、水面に反射する太陽の煌めき。快晴のお天気も相まって、なんとも心地のいい空気が漂っていました。けんたさんが島での最後の食事に選んだのは、港近くの阿古船客待合所(ここぽーと)にある「三宅食堂」。近くに錆ヶ浜を見渡せるウッドデッキも併設されており、入り口にかかる青と赤のグラデーションが鮮やかな暖簾に期待を膨らませながら入店します。

港の景色
  • 三宅食堂ののれん
  • おすすめメニューの看板

地魚だしの濃厚ラーメンは、やみつきになる味。

三宅食堂は2023年7月にオープンしたばかりの新しい食堂。港に店を構えたことから、人々を笑顔と食で照らす「新しい灯台」をコンセプトにしています。名物は魚の旨みが詰まった醤油ベースの「地魚だしラーメン」。三宅島で獲れた地魚のアラを煮込んでダシにした通常バージョンと、骨まで砕き煮出しした濃厚バージョンの2種類があります。せっかくだからと濃厚バージョンを選ぶけんたさん。合わせて季節の果物や野菜でつくる「手作りシロップのソーダ」も注文。中身は季節によって変わるそうで、今の季節はドラゴンフルーツ。ひと口含むだけで南国の気分が広がります。

地魚だしラーメンと手作りシロップドラゴンフルーツのソーダ
  • 地魚ラーメン、めっちゃ美味しい!
    地魚だしラーメンとけんたさん
  • 地魚だしラーメンを食べるけんたさん

三宅島のお土産には、牛乳煎餅を忘れずに。

阿古船客待合所(ここぽーと)の一階には、島の観光協会が運営しているお土産屋さんがあります。島とうがらしに焼き塩、明日葉を使った蕎麦やパスタなどが並ぶ中、旅の思い出にとけんたさんが選んだお土産は定番の「牛乳煎餅」。昔ながらの手法で牛乳の甘味を引き出した優しい味は、お子様から大人まで大人気とのこと。なおこちらの観光協会カウンターではレンタサイクルのサービスも。けんたさんのような本格的なサイクリストではなくても、電動アシスト付きの自転車を借りればラクラク島を一周することができます。

  • お土産屋の商品を見るけんたさん
  • 牛乳煎餅
観光協会カウンターにレンタサイクルが並ぶ様子

三宅食堂

  • 住所:
    東京都三宅島三宅村阿古672−3
    (阿古漁港船客待合所「ここぽーと」2F)
  • 営業時間: 11:00〜15:00
  • 定休日:
    水・木 ※上り客船が鯖ヶ浜港入港日は定休日も営業
三宅食堂
13:20

全長50kmの道のりを振り返って

三宅港出発

出発前に港で今回の旅の感想を語るけんたさん

景色もコースも、刺激がぎゅっと凝縮されている。

走り尽くして、絶景を堪能し尽くした、あっという間の二日間。残念ながら三宅島とのお別れの時間が近づいてきました。島の東側にある三池港で、竹芝行きの大型船「橘丸(たちばなまる)」を待ちます。自転車のパッキングを終えて船を待つ間、けんたさんに三宅島コースの魅力を振り返っていただきました。「アップダウンが激しいけど、超いいコース。火山島って起伏が激しいところが多いのですが、中でも三宅島はコンパクトなぶん平坦な場所がなくて、ノンストップでずっとアップダウンが続く感じ。そのぶん絶景も凝縮されていて、とっても刺激的なコースでした」と、自然がつくりあげるコースに相当な走りごたえを感じていたようです。

  • パッキングされた自転車
  • 港の様子
フレームに入った海中の様子が撮られた写真

少し走れば異世界に。東京で非日常のライドを楽しむなら。

三宅島の独特な景観については、「高い建物がないので、一周道路を走っているだけでも突然海辺が見えたり景色がパッと広がったり。ちょっと走っただけ非現実的な景色が広がる。異世界に飛んできたみたいな感じです」との感想。改めて三宅島の魅力を全国のサイクリストに向けてひと言でまとめると…「火山のワイルドな景色も、神秘的でチルな池も楽しめる。東京で非日常なライドをしたい方にはぜひおすすめです!」。火山の噴火によって形づくられた独特の地形や景観は、ロードバイクのコースとしても他にない魅力となっているのですね。むき出しの自然を楽しみながら、格別の達成感を味わえる。三宅島は初心者から上級者まで、全ての自転車乗りにオススメしたいロードバイクコースでした。

港を出発する船
船上から見る島の景色
道路をロードバイクで走るけんたさん

けんたさん

日本にもっと豊かなサイクルライフを!をモットーに、ロードバイク系動画を配信中!ロードバイクの魅力はもちろん、旅を通じて全国の魅力を発信。

YouTubeチャンネル「けんたさん」でも 三宅島旅行の様子を動画公開中!