海沿いをすこし走ると、
不思議なかたちの岩が出現。
遊歩道を後にしたら、いよいよ本日のライド本番。島をぐるりと囲む周遊道路を、海を横目に走っていきます。火山が作り出す三宅島独特の風景の中を走る周遊道路は、道幅も広く路面も整備されていてロードバイクに最適。なだらかな坂をすこし下ると、右手に不思議な形の岩が見えてきました。これは「メガネ岩」と呼ばれるアーチ状の奇岩で、三宅島が誇る観光スポットのひとつ。噴火の際に流れ出て固まった溶岩流が、長い年月のあいだ波で侵食されてこのような形になったとのこと。「火山島らしいワイルドな景色!相当きれいで、ここは誰もがうわぁーって驚く道ですね。風も気持ちいし」メガネ岩を颯爽と通過するけんたさん、海沿いを走り七島展望台を目指します。
展望台への道のりは、
上り好きな人にピッタリ。
島一番の眺めを誇る「七島展望台」があるのは、三宅島のシンボルといわれる雄山の中腹。展望台への道のりはかなりの距離の上り坂が続き、風も強くサイクリストたちには難所との噂。それでもこれまで数々の難所を乗り越えてきたけんたさん、「腕がなります!」と自信をのぞかせてくれました。舗装された山道をぐねぐねと登ること約1時間。頂上に近づくほど風も強くなり、やがて視界がひらけて赤茶けた大地が姿を現しました。「思った以上にキツかったです(笑)!角度も、上り坂がつづく距離もすごい」
急坂を上りきった先に、
絶景のごほうびが!
無事坂を上り切ったけんたさんを待っていたのは、見渡す限りに広がる絶景のごほうび。「すごいジオラマ感!山があって海がって 景色よし。島々も見える!」赤茶けた大地の中を進み、海を見下ろせる展望スポットへ。七島展望台はその名の通り、伊豆諸島の7つの島々を一望できる展望台。この日は天気もよく御蔵島や伊豆大島、さらには富士山までもが見渡せました。この展望台もまた、1983年の噴火によってできた大地のひとつ。「いいとこですね!めちゃくちゃ上りがキツいけど(笑)でも上り好きな人は大好物だと思います!自信がある人はぜひチャレンジしてみてください」