SHIMA 利島
宮塚山をバックにカメラを構えるスーツ旅行さん

利島はとなりの秘境!? 1泊2日で知られざる魅力を大発見!

利島はとなりの秘境!? 1泊2日で知られざる魅力を大発見!

スーツ旅行さんのプロフィールアイコン
スーツ旅行さん

YouTubeチャンネル

秘境と聞くと、皆さんはどんな場所を思い浮かべますか。
ジャングル?砂漠?南極?大海原?
いいえ、実は東京都心から近くにも秘境はあるんです。
ここ利島は、伊豆諸島の中でも大島の次に都心から近く、北から二番目に位置する島。
伊豆諸島へ向かう船が通る中継地のため、必ずと言っていいほど通りすぎる場所ですが
降り立ったという人は実は多くはないのではないでしょうか。
そんな利島の知られざる魅力を解き明かす旅に出たのは、
交通系YouTuberの第一人者として知られるスーツさん。
これまで伊豆諸島も含めて国内外数々の場所へ旅してきたというスーツさん、
独自の視点で見つけた利島の魅力は果たしてどんなものだったのでしょうか。
さあ、未知の利島を発見する、1泊2日の旅の始まりです!

Day1 Start!!

11:00
11:00

都心から約140kmに位置する椿の島

利島港到着

カメラを構えるスーツさん
カメラを構えるスーツさん

高速船で約2時間半、
近くて遠い未知の島へ。

東京にある島の中でも、今回は訪れた人が限られるであろう利島へ。交通系YouTuberのスーツさんが向かいます。竹芝客船ターミナルから高速船で出発。朝の8:35出発で、少し眠そうな目のスーツさん。「今から行ってきます。約2時間半と近いんですよね。今回は高速船で向かいます。ホバーして浮いているから速い」。朝日が照り返す東京湾の煌めきの中、鮮やかなピンクの船が船着場に。YouTubeチャンネルでもお馴染みの通り、伊豆諸島にはよく行くというスーツさんですが、「実は利島は2、30回通ったことがあるんですよ。でも上陸したのは式根島の帰りに寄った1回だけなんです」とのこと。さっそく船に乗り込み出発です!

船の前でポーズを決めるスーツさん
  • 船内の窓から東京のビル群が見える
  • 高速船の外観
東京湾を抜けると周りは海!
船内の窓から一面の海が見える

円すい形の山が見えてきたら、
もうすぐ利島。

海上に浮かぶ円すい型の山が近づいてきたら、もうすぐ利島に到着です。「利島は港が一つしかなくて、波が高くて船が着かないことが多かったんですよ」とスーツさんが語る通り、利島の周辺は波が高く、伊豆諸島の島々中でも比較的欠航率が高いのです。1980年代までは連絡船が直接つける港がなく、艀(はしけ)と呼ばれる小さな船を人力で沖まで出して上陸していたそうです。そんな上陸難度が少し高めな利島。本日は天候にも恵まれ、波も穏やかで無事定刻通り港に到着することができました!「まん丸できれいなかたちが素晴らしいですね。いかにも島という感じで」そうスーツさんが感想を漏らしたのは、島のシンボルである宮塚山。円すい形で美しいピラミッド型の姿をしていて 海上からでも見つけやすく目印となったことから、利島は古代よりミツケノ島(見つけの島)と呼ばれていたそう。じっくり散策するのは初めてという利島に、スーツさんも期待を膨らませていました。

  • 船内の窓から利島が見えてくる
  • 利島の船着場に到着するスーツさん
利島の船着場
  • 利島の船着場のブロック塀に椿のイラスト
  • 利島の船着場のブロック塀に海の生き物たちのイラスト
島のシンボル宮塚山がお出迎え
宮塚山の写真
12:00
12:00

焼肉ランチでスタミナ補給

食堂HARU

食堂HARUの牛バラ定食

島民の生活を想像しながら、
急坂のまちを歩く。

港に着いたら民宿に荷物を置いて昼食へ。島全体が大きな山である利島は、集落が山の中腹に密集しており、坂がとても多いのが特徴。うねる坂道を登っていくと、先ほどまでいた港がはるか眼下に!郵便局の前の急坂を上って食堂HARUに向かいます。「郵便局って場所が変わらないから、ここが昔のメインストリートだったと思われます。1960年代の昔、自動車が普及するまではこの坂を人が歩いて荷物を運んでいたのだから大変ですね」。ふと目を向けた南国風情のある花や石畳の表情も、他の島と違って個性的。「玉石を運んで道を作ったのでしょうね。元は階段だけで坂はなかったのだと思います」。島の歴史に思いを馳せるスーツさん。「人々の生活を想像しながら歩くのが僕の旅のスタイルなんです」と、知らない土地の旅を楽しむコツを教えてくれました。

  • ハイビスカス
  • 丸型ポスト
下り坂からの景色、民家と猫と遠くに海が見える
玉石の石垣

これからの旅に備え、
焼肉でパワーをつけて。

急坂を登りきると、四角いコンクリートの建物からかわいい猫がお出迎え。利島の飲食店は数こそ多くないですが、それぞれ島らしい風情を感じられる雰囲気があります。ここ食堂HARUは令和2年にオープンした焼肉店。焼肉やチヂミ、トッポギなどの韓国料理のほか、夜は島の名産を使ったおつまみや、ビール・焼酎・サワー各種が楽しめます。奥の席へと案内され、お昼のメニューから牛バラ定食と唐揚げをご注文。「山盛りでお腹が膨れて、パワーがつきそう。伊豆諸島はこういうボリュームたっぷりのお店が多いんですよね」。おかずとご飯とコムタンスープのシンプルな定食をモリモリ召し上がっていました。「本場のキムチも取り放題なんですね。」午後の旅程に向けてしっかりと腹ごしらえができたら、「ではまた夜に来ます」と食堂を後にします。

坂だらけの島を歩くパワーを補給!
食事をするスーツさん
唐揚げ
  • 食堂HARUの外観
  • 白と黒の柄の猫

食堂HARU

  • 住所:
    東京都利島村1553番地
  • TEL:
    04992-7-5252
食堂HARUの外観
13:15
13:15

イルカに会いにぐるりと島を一周

ドルフィンウォッチ

漁船の上でカメラを構えるスーツさん

小さな漁船に乗り込んで、
イルカを探す旅のはじまり。

食事を終えたら再び港へと向かい、利島ならではのアクティビティであるドルフィンウォッチを体験。利島周辺の海には約20頭のミナミハンドウイルカが棲みついていて、宿泊施設などが様々なドルフィンウォッチのツアーを実施しています。今回は港近くの宿泊施設のオーナーが運転する漁船で近海へ。スーツの上からライフジャケットを着込んで船に乗り込むスーツさん。「こんなに浅いところでも会えるんですか?」。船は沖には行かず、島周辺の水深10m前後のところを回りますが、オーナー曰く、「イルカは島の近くを回ってるから、水深が深すぎないほうがいいんだよ。運が良ければすぐ近くで会えるよ」とのこと。果たして今日はイルカに会える日なのでしょうか!?

  • 海の風景
  • 漁船に乗り込んで出発!
    港から漁船に乗り込むスーツさん
漁船の上でカメラを構えイルカを待つスーツさん
今日は波も穏やか

圧巻の断崖絶壁は、
海上からしか見られない眺め。

港を出発した船は海岸線をぐるりと回り、島の反対側へ。光る水面に時折はねる水しぶきと、全身で感じる波のリズムがなんとも心地いい。島の南側は山がバッサリと切られたような断崖絶壁の光景。「あのコンクリートのトンネルみたいなところはなんですか?」途中、スーツさんが以前船から見かけていつも気になっていたという風景に注目。「ここは昔、山から海へと降りる道だったんだよ」とオーナーが教えてくれます。「なるほど、謎が解けてよかった!」と強く頷くスーツさん。島を一周するため、歩いては行けない島の南側の眺めが見られるのもドルフィンウォッチのいいところ。船に乗った人だけが見られる特別な景色を満喫していました。

島の南側の風景を眺めるスーツさん
  • 島の南側の断崖絶壁の光景
  • 島の南側の断崖絶壁の光景
島の南側の断崖絶壁の光景

きらめく水面に
光って見えるもの…あれは!?

ドルフィンウォッチも終盤に差し掛かった時、ついに水面を跳ねる生き物が…!待望のイルカかと期待を膨らませますが…よーく目を凝らしてみると、イルカよりはだいぶ小さな魚の群れ!船長曰く、これはダツという魚の群れで、ドルフィンウォッチに行くとほぼ毎回見られるのだとか。結局、船はそのまま一周して港に戻ってきてしまいました。イルカには会えませんでしたが、「僕は飛んでいる魚に感動しました!単体では見たことあるけれど、こんなに群れで飛んでいるのは、他の島でも見たことなかった」と、飛ぶ魚の群れにとてもテンションが上がっていたスーツさん。ここだけで出会える体験に大変ご満足いただけた様子でした。

飛ぶ魚の群れにテンションが上がるスーツさん
  • 飛ぶ魚の群れを発見!
    飛ぶ魚の群れ
  • 飛ぶ魚の群れ
漁船の上に立っているスーツさん
15:00
15:00

新東京百景にも選ばれた眺望

南ヶ山園地

南ヶ山園地の展望台からの景色

無人島の鵜渡根島が目立つ
ここだけのレアな景色。

島の約8割が椿の木で覆われていて、江戸時代から椿の島として知られる利島。冬には島じゅうで椿が真っ赤に咲き誇りますが、実は1年を通じて青々とした美しい風景を楽しむこともできるのです。「秋でも椿の木が至るところにあって、実がたくさんなっていていいですね」。椿が生い茂る利島一周道路を沿いを進んで、島の南部に位置する南ヶ山園地の展望台へ。晴れた日は新島、式根島、神津島などが望める新東京百景にも選ばれたビュースポットとして人気ですが、スーツさんが注目したのはその手前にある島。「見てください、一番手前の鵜渡根島(うどねじま)という無人島。この島がはっきり見える風景はとてもレアなんですよ」と興奮を隠せぬ模様。伊豆諸島は各島に展望台があり、それぞれ美しい風景を見ることができますが、中でもここ利島でしか見られない風景があるのです。

  • 椿の種子を手に乗せている写真
  • 椿の実
南ヶ山園地の展望台からの景色を見るスーツさん
  • 椿の木
  • 椿を運ぶモノラック
    このレールは椿を運ぶためのモノラック

山を登って探索して、
マニアックな集水シートにも注目。

展望台で景色を堪能した後は、少し時間があるので周囲を散策することに。スーツさん、案内板の「集水シート跡」という表記にとても惹かれている様子。「これは面白いですよ。行ってみましょう」奥へとズンズン足を進めていきます。少し登ってたどり着いた先にあったのは、何の変哲もないシート…に見えますが、スーツさん曰く、これは利島の文化と歴史を表す貴重な史跡のよう。「あ、これか。水源としていた当時の様子を感じられますね。穴があいているので今は使われておらず、水資源の状態が良くなったということがわかりますね」。近くに立っていた看板からは、湧き水がなく水資源に恵まれなかった利島の人々は、雨水をシートで集めて蓄えていたことが読み取れました。

  • 石階段
  • カメラを構えながら集水シート跡を目指すスーツさん
屈んで集水シート跡に触れるスーツさん
集水シート跡の看板

人の手が入っているからこその
きれいな自然もある。

さらに探索を続けると、伊豆諸島でよく見かける巨木・スダジイがありました。看板を読むと昔は実を食用にしていたというのが驚き。

草木の中でカメラを構えるスーツさん
  • 伊豆諸島名産の明日葉
    足元には伊豆諸島名産の明日葉も生えている!
  • 集水シート跡の看板
伊豆諸島でよく見かける巨木・スダジイ

南ヶ山園地

南ヶ山園地の看板
16:00
16:00

古来の風習にならって神社巡り

阿豆佐和気命神社~
大山小山神社~下上神社

阿豆佐和気命神社本宮の前に立つスーツさん

一番神さまは山の上。
南ヶ山園地からすぐそこに。

古くから信仰が深く、周囲約8kmの小さな島の中に7つもの神社がある利島。今回の旅では、そのうち3つの神社を正月三が日に巡る「山廻り」というしきたりに倣って神社巡りを体験します。最初に巡る「阿豆佐和気命神社」の本宮は島内で最も規模が大きく、「明神さま」と呼ばれて親しまれてきた古社。先ほどまでいた南ヶ山園地から100mほどのところにあるので、歩いてすぐに到着です。「街の集落からこんなに離れたところにあるのがすごい。わざわざ来るほど信仰を集めていたということだから」。奥には石畳の階段が続いていますが、鳥居の向こうには入ってはいけないとのことで、手前に設置された賽銭箱にお賽銭を入れてお参り。「神社は色々見てきましたが、奥に入れないような場所は初めて。それだけ信仰が大切にされてるんですね」。厳しい自然の中、寄り添うように生きてきたかつての島の人々の文化を感じられました。

山全体が御神体で3つの方角に神社がある!
阿豆佐和気命神社本宮の賽銭箱にお賽銭を入れるスーツさん
  • 阿豆佐和気命神社本宮の写真
  • 阿豆佐和気命神社本宮の看板
賽銭箱にお賽銭をして礼をするスーツさん

二番神さまは山の中。
ふたつの参道を選んで下って。

阿豆佐和気命神社から少し歩いたところにあるのが、二番神様と呼ばれる「大山小山神社」。初心者コースと上級者コース、二つの参道がありますが、入り口が少しわかりにくく、通りかかった島民の方に案内をしてもらいます。草木をかき分け山道を進むこと数分。1つ目の神社と同じように、賽銭箱のある鳥居にたどりつきました。鳥居の向こうへと続く石畳は、こちらは坂と呼べるほど角度が急で不思議な光景。「よく見ると鳥居が低くて腰をかがめないとくぐれない高さですね。たぶんくぐる前提で作られたものじゃない」。大山小山神社の祭神は、山と海を支配する山神様と呼ばれる神様。海に出ると島を見つけるには遠くからも見える山だけが頼りだったので、山自体を神様として崇めていたようです。

  • 大山小山神社の鳥居の前で屈むスーツさん
  • 大山小山神社の参道の案内看板
大山小山神社の鳥居に近づくスーツさん
大山小山神社についての看板

三番神さまは山の下。
夕陽のなか神秘が深まる。

あたりが暗くなってくる中、最後の神社、三番神様である「下上神社」へ。三つの神社の中で最もふもと近くにある神社で、下山した者が安全無事であったお礼に参拝する慣わしがあるそうです。大きな白樺の木が生えていて、鳥居の前におおきな空間が広がっていることが特徴。「入り口はあんなに鬱蒼としているのに、中は開けてて雰囲気が良いのがすごいですね」。ここでもお賽銭を入れてお参り。木々に囲まれた静かな場所で、神秘的な雰囲気を存分に味わいました。昔ながらの素朴な信仰をたどる山廻りですが、歩いて巡れるのは、島全体がコンパクトな利島だからできることかもかもしれません。ちなみに、神社の脇の木の下に置かれていた瓶(かめ)。「これは一体何なんでしょう?」とスーツさんも不思議そうな様子でしたが、その謎は二日目に向かう郷土資料館で解けることになります。

  • 森の中でカメラを構えるスーツさん
  • 下上神社にお参りするスーツさん
神社の脇の木の下に置かれていた瓶
島の至るところに謎の瓶…!?
  • 下上神社の外観
  • 植物の写真

阿豆佐和気命神社本宮

阿豆佐和気命神社本宮の外観

大山小山神社

大山小山神社の外観

下上神社

下上神社の外観
18:00
18:00

夜は島の人々が集う飲み処に

食堂HARU

食堂HARUで夕食を食べるスーツさん

漁港から上がった赤イカは、
理想的なイカの味。

山を下り集落まで戻ってきたら、お待ちかねの夕食です。お店はランチと同じ食堂HARUですが、夜のメニューは昼とは違った顔を見せるよう。島の名産を使った各種おつまみや、焼肉、レーメンなどの韓国料理、それにもちろんアルコールも楽しめます。「私は免許も持ってないにも関わらずお酒を飲まない人間なんですが…」と、スーツさんはノンアルコールのパッションフルーツジュースを注文。フレッシュな味わいが疲れた体に染みます。続いておつまみには、名物・アカイカの天ぷら。「先ほどいた漁港から上がったものですね。めちゃくちゃ大きくて、サクサクの歯ごたえ。理想的なイカの味です」とスーツさんも絶賛するほどの味。二日間で最も印象に残っていたとスーツさんが語るアカイカは、「利島に来たら皆さん食べた方がいいですよ」とのこと。

  • ノンアルコールのパッションフルーツジュース
  • 名物・アカイカの天ぷら
海に夕日が沈む風景

さっき島で見たものが、
食卓に並ぶ貴重な体験。

夜の食堂HARUはおつまみや料理も多種多様。その中でも伊豆諸島を思わせるものといえば唐辛子です。「辛いのが苦手なんですが、これはそんなに辛くないですね。美味しいです」。島唐辛子は伊豆諸島を訪れるたびに味わっているそうですが、各島で微妙に味わいが違うのだとか。そして今夜のメインディッシュに選んだのは明日葉シーフードパスタ。「明日葉、展望台に生えていたのと同じ草ですね」。そのお味は…「すごく爽やか。香りは全然違いますが、レモンを思わせる爽やかさがありますね」と大満足!昼間に島を散策をしていて見かけたものが食卓に並んでいるのは、なかなか貴重な体験。やはり旅に来たら、食べるべきは地元のものです。

  • 島唐辛子のおつまみ
  • 明日葉シーフードパスタ
夕食を食べるスーツさん
島で焼肉も楽しめるのも嬉しい
焼き肉を焼く写真
20:00
20:00

満天の星空と夜景をウォッチ

南ヶ山園地

南ヶ山園地から見える星空の景色

星空に包まれる利島の夜は、
昼とはまた違った顔。

日が暮れた後の利島の空は、実は天然のプラネタリウムとしても有名で、肉眼で天の川が見えるのだとか。ふたたび椿のトンネルをくぐり、島内屈指の星空鑑賞スポットである南ヶ山園地へと向かいます。広場につくと、先ほど見た夕景とはうって変わった空の表情。「これはいい星が見られますよ。なんたって周りに街灯とか、人工の明かりがないですから」とスーツさんも期待。山側の空を見上げると、そこには満天の星空が広がっていました。あれが天の川で、あれがカシオペア座、あれが夏の大三角…と星座を探します。「今どきはスマホでも星空がきれいに撮れるんですよね」。すかさずスーツさんもスマートフォンでシャッターを長く開けて星空を撮影。とても美しい星空が撮れたよう。同じ場所に来ても、昼と夜で違った魅力があるのも利島の面白いところです。

山側の空には満天の星空!
  • 山側の空に満点の星空
  • 星空を眺めるスーツさん

ふだん暮らしている、
都心の灯りも届いている。

反対側の海に目を向けると、近くの島々の淡い灯りが見えています。「他の島の夜景が見られるのも珍しくて面白いですね」あれは三宅島、あの平らに続く光は新島の前浜、神津島は街灯を暗くしているので灯りが少ない…箱庭のように漏れる島々から漏れる灯りを探すのは、なんとも趣深い時間。そして北の方角、東京都心のほうはぼんやりと明るく、その灯りがここまで届いているのを感じられます…!「自分が住んでいるところを感じられて、利島がすぐお隣にある感じがしますね。満天の星空が見えるのに、東京からそんなに遠くないことも趣深いポイントです」と、スーツさんも体験としての総合値にとても満足。この場所ならではの特別な夜を楽しみ、旅の一日目を終えました。

他の島の夜景を眺めるスーツさん
海側を見ると島々の灯りが!
海側からは他の島々の灯りが見える

Day2 Start!!

9:00
9:00

雨の日も楽しめる憩いのスポット

勤労福祉会館

ボーリングのレーン前に立つスーツさん

二日目スタート…の前に、
早起きして港を散策。

快晴の中スタートした2日目、最初の予定は勤労福祉会館に集合してボウリング。と、その前に、スーツさんは早起きをして港の方を散策してきたようです。主に歩いたのは港へと続く「集落近道」。「昔の人がどのように荷物を運んでいたか気になって。やはりこの急な道を港まで歩いてきたのですかね」と、ここがかつては資材などの運搬ルートだったのではないかと予想。その後「はしけと海の歴史広場」まで足を伸ばすと、錨(いかり)や艀(はしけ)に使っていた小型船など、歴史的な資料を見ることができました。現在の利島港は1968年の写真にはなく、1975年にようやく完成しています。つまり、連絡船に乗るためにこの小さな船を使って、人力で沖まで出ていたということ。「当時の利島の大変さが伺えますね。明治とか大正まで艀はよくあったのですが、新幹線が走っている時代まで続いていたとは驚きです

  • 集落近道
  • はしけと海の歴史広場の写真資料
はしけと海の歴史広場にある艀に使っていた小型船
はしけと海の歴史広場にある錨

たった2レーンの、
ちいさなちいさなボウリング場。

散策を終えて向かったのは利島一周道路沿い、利島小学校の向かいにある勤労福祉会館。外見はいわゆる公民館のような場所ですが、実はボウリング場や卓球場を備えた島一番のレクリエーション施設なんです。受付を済ますと、すぐ右手にある小さな部屋に案内され…中にはなんとボウリングのレーンが二つ!このアットホームでかわいらしいサイズ感のボウリング場は、日本で一番小さなボウリング場なのでは?という噂もあるほど。「こんな場所があるなんて。島の人は退屈知らずですね」とスーツさん。目の前に広がる不思議な光景は、写真に撮っても映えること間違いなし。天候が悪かった場合の過ごし方としてもオススメで、利島にきたらぜひ訪れてほしいスポットです。

  • 勤労福祉会館の外観
  • 利島一周道路の看板
清潔感にあふれた場内!レーンはふたつ
勤労福祉会館内のボーリング場
  • レーンの前でカメラを構えるスーツさん
  • レーンの写真
レーン前でカメラを構えるスーツさん

人生ほぼ初のボウリングに
スーツさんも大興奮!

早速ボウリングをプレイするスーツさん。「玉が戻ってくる!こういう感じなんですね。ボウリング場ってあまり行ったことないから」と、人生ほぼ初というボウリングに興奮!ですが…ボールの持ち方が普通とちょっと違っています!「間違えた持ち方であれだけ倒せたらもうストライクでしょ(笑)」お部屋のようなちいさな空間にボウリングが2レーンあって、スーツ姿の男がカメラを持ちながらボウリングしている風景はなんともシュール。「2レーンしかないから、目の前のレーンに集中できるんですね。ここ、ボウリングするためだけに来てもいい。ボウリングの聖地になれますね」と、ここでお見事スペア!スーツさんがこの旅で最もテンションが上がった瞬間でした!

  • ボウリングのボールを構えるスーツさん
  • ボウリングのボールを待つスーツさん
ボウリングのボールを投げるスーツさん
目の前のレーンに集中して…渾身の一投!
  • ボウリングのボールを投げるスーツさん
  • ボウリングのスコア画面

勤労福祉会館

  • 住所:
    東京都利島村1351番地
  • TEL: 04992-9-0046
  • 開館時間: 09:00~18:00(月曜日休館)
勤労福祉会館の外観
10:30
10:30

利島の歴史と暮らしに触れる

利島郷土資料館

利島郷土資料館の館内

古くは縄文時代から
貴重な歴史の資料がたくさん。

続いては歩いてすぐのところにある郷土資料館へ。約4,000年前の縄文時代から人々が暮らしていたという利島。ここ郷土資料館では、発掘調査で出土した土器片や、実際に使われていた生活道具が展示されていて、島の歴史や民俗、生活文化を垣間見ることができます。早速奥の広い展示スペースへ行くと、壁一面に並ぶ資料の数々にスーツさんも見入っている様子。なかでも東京都の文化財に指定されている銅鏡は非常に珍しく、阿豆佐和気命神社境域の発掘調査において遺跡の中心部分から平安・鎌倉・室町・安土桃山時代のものが一度に出土したとのこと。利島を訪れた際はぜひ見てみてほしい貴重な歴史資料です。

  • 利島郷土資料館の外観
  • 植物の実の写真
展示物を見るスーツさん
  • 銅鏡の展示
  • 昔の生活文化の展示

港がなかった時代の暮らしは?
もの知りな館長に尋ねると。

椿産業を始め、酪農、漁業、養蚕、林業、神事…これまで島で出会った様々な文化が展示されている資料館ですが、中でもスーツさんが気になっていたのはやはり海上交通に関する歴史。「すみませんこの写真は…」と、壁の大きな写真を指差しながら館長に尋ねるスーツさん。「今の大型船がついている岸壁ですか?」との質問に、「そうです。この港は1987年にできたので、その時の写真ですね」と館長。海に囲まれた利島ですが、漁業が盛んになったのは意外にも港ができた1980年代以降のこと。それまで島を支えてきた産業として、椿はもちろん今は衰退してしまった養蚕や酪農があったそうなんです。また港がない艀(はしけ)の時代には、現在の大型船が発着する桟橋から少し西に行った前浜あたりの岸壁から発着をしていたとのこと。「島の反対側が断崖絶壁なので、桟橋を二つ並ぶ形で時間を掛けて作ったのですね。つい近年までは港がなかったのに、今では高速船で約2時間半で行けるのが信じられないですね

展示物を見るスーツさん
  • 館長さんに島の歴史を教えてもらう
    館長さん、島の歴史を教えてください
  • 展示物

地図を見て資料を見て、
出会った風景の答え合わせ。

と、ここでスーツさん、展示スペースの奥に大きな瓶(かめ)を発見。横に解説が記されてあり、神社に瓶が置いてあった理由が判明します。「神社の入り口に必ず置いてあった瓶ですが、これは水を溜めるための水瓶でした」そう、この水瓶も集水シートと同じように、水資源に恵まれなかった利島の人々が水を集めるために編み出した知恵のひとつ。樹木の幹に竹が差してあるのも少ない雨水を貯めるためなのです。「それを神に納めていたのは大きな意味がありそうですね」とスーツさん。また、ドルフィンウォッチの際に見た島の裏側の断崖絶壁は、2000年の神津島・新島地震で崖が崩れ落ちてあのような形になったそう。「もっと大昔には鵜渡根島と繋がってひとつの島だったのが、火山の噴火で分かれたという説もあるんですよ」と館長が教えてくれました。歴史を知ることで風景が違って見えてくるのも、旅の醍醐味のひとつですね。

屈んで水瓶を調べるスーツさん
  • 利島の模型
  • 水瓶
    瓶の正体は水を溜める水瓶

利島郷土資料館

  • 住所:
    東京都利島村248番地
  • TEL:04992-9-0331
利島郷土資料館の外観
11:30
11:30

旅の思い出を選ぶならココ

利島のおみやげやさん モリヤマ

ジェラートを食べるスーツさん

特産品の椿に混じって、
オリジナルのゆるキャラも。

旅の締めくくりにお土産選びは欠かせません。集落に向かう坂の途中、木とコンクリートが混じったおしゃれな建物と、ゆるくてかわいいキャラクターの看板が見えてきたら「利島のおみやげやさん モリヤマ」の目印です!元気な店長さんが愛想よく出迎えてくれました。タオル、Tシャツ、ぬいぐるみ、アクリルたわし、ダサいキーホルダー…特産品に混じって所狭しと並ぶ賑やかなグッズたちに、スーツさんも興味津々。ここ利島のおみやげやさん モリヤマは、内地で保育士をしていた店長さんが島の方との結婚を機に移住して、8年前に開いたお店だそうで、開店の際にご友人とオリジナルのゆるキャラも作られたのだとか。「観光客が少ない利島でお土産屋をやってくれてるのは、とてもありがたいことです。基本毎日やってるようで、本当にありがたいです」とスーツさん。個性豊かな商品に囲まれたポップな店内は、ずっと見ていても飽きません!

利島のおみやげやさん モリヤマの外観
  • 椿のアクリルたわし
  • 利島と椿を組み合わせたキーホルダー
お土産を見るスーツさん

ここは坂の多い島の休憩所。
ジェラートを食べながら。

お土産だけでなく、ジェラートも人気のこのお店。外には休憩スペースがあり、テーブルに腰掛けてゆっくりと飲食をすることができます。ラムレーズン味のジェラートと、大島牛乳が入ったカフェオレを注文して、スーツさんもひと休み。「いい休憩所ですねぇ」坂道が続く利島、その途中にある休憩スペースはなんともありがたいものです。そしてお土産にはもちろん、利島名産の「椿油」を購入。江戸時代から続く椿の産地である利島は、椿油の生産量がなんと日本の第一位!原材料の栽培・収穫から製品化までを全て島内で行っているんです。そんなメイド・イン・利島の椿油、ヘアケアやスキンケアはもちろんのこと、最近は食用として使う人も増えているのだとか。スーツさんに使い道を聞いてみると…「自分用です。これから冬なので」とのことでした。

ラムレーズン味のジェラートを受け取るスーツさん
ジェラートを食べるスーツさん
これが利島特産の椿油
  • 利島村100周年記念式典のポスター
  • 利島名産の椿油
利島は今年で100周年
休憩スペースでジェラートを食べるスーツさん

おみやげやさん モリヤマ

  • 住所:
    東京都利島村255番地
  • TEL: 04992-9-0201
おみやげやさん モリヤマの看板
12:50
12:50

楽しかった2日間に別れを告げて

利島港出発

利島港で船をバックに笑顔のスーツさん

謎に包まれた利島は、
行かなきゃわからないことばかり。

楽しかった一泊二日の旅もそろそろ終わり。お馴染みとなった利島港で船を待つ間、スーツさんに今回の旅を振り返っていただきました。まず利島の印象を伺ったところ、全体的に「椿の島」だった、とのこと。「最初は開花のシーズンではないのでどうなんだろう、と思っていましたが、蕾も実もたくさん見れた。しかも今は加工している時期でいいシーズン。夜、星空を見に行く途中の道で枝が上を向いていたり。島のあちこちから、椿の島なんだなというのがわかりました」。よく「何もない」という言葉で語られがちな離島ですが、よーく目を凝らして見ると、実はいろんな魅力で溢れている。それは現地の人と話すだけでなく、物や景色をじっくり観察することでもわかるのですね。他の島との違いを聞いてみると「他の島だと観光客の方がいますが、ここは観光客をほとんど見かけない。自分が異物となってお邪魔して、人々のありのままの生活をそのまま見られるのが面白いですね」とさすがのスーツ節。

  • 遠くからゆっくり近づいてくる船
    ゆっくり近づいてくる大型船
  • ゆっくり近づいてくる船
ゆっくり近づいてくる船
  • 海鳥の写真
  • 利島港のビット

お隣にある異質な島。
まずは存在を意識してみて。

そんな利島への旅をオススメするのは、「伊豆諸島の他の島に行ったことがあるけれど、利島にはまだ行ったことがない人」とのこと。「僕自身、はじめて利島を知ったのは小学校の頃。他の島に行く途中、利島に停泊するときだけ異常に波で揺れるので、あの島はなんなんだろう?と思っていました」。スーツさんのように中継地点として利島が気になっている方なら、他の島との比較も楽しめるはず。東京のすぐ近くにありながら少し異質な島を、今度から少し意識してみてほしいと締めくくってくれました。大きな汽笛とともに角度を変えて桟橋に着く船に乗り込んだら、そろそろ出発。帰りは大型船でゆっくりと、約6時間波に揺られて竹芝へ。展望デッキから東京湾の夜景を眺めたり、レストランでゆったり食事を楽しんだりと、大型船ならではの楽しみも満喫しました。スーツさん「つぎは三宅島に行きたいですね」と、早くもつぎの旅に気持ちが向かっている模様。でもスーツさん、利島にも絶対また来てくださいね!!

  • 船の前に立つスーツさん
  • 船の側面
船の前で指差しポーズをするスーツさん
船から見た利島の宮塚山
プロフィールの写真

スーツ 旅行 / Suit Travel

子供の頃から鉄道が大好きで、2016年からYouTubeへの投稿を開始。またたく間に交通系YouTuberとしての地位を確立し、交通や旅行に関する情報を発信中!

YouTubeチャンネル「スーツ 旅行 / Suit Travel」でも利島旅行の様子を動画公開中!