1日目
船旅
三宅島に行くには調布飛行場から小型飛行機で1時間で飛ぶ方法と、今回私が体験したように船旅で6時間30分かけてゆく方法があります。
橘丸
鮮やかな黄色にオリーブ色のストライプを配したデザインはアンクルトリスで有名な故柳原良平氏のデザインです。船内の随所にイラストレーションを楽しむことができます。そしてこの「橘丸」、新造船ということもあって環境もよいですし、船も大きいので揺れが小さいのが特徴です。
竹芝桟橋
「橘丸」は毎日、大門・浜松町駅から歩いて10分ほどの竹芝桟橋から夜に出港します。船のターミナルは飛行機とちょっと似ていて、乗客はいったん集合してから船に案内されますので、出港の30分前には到着しているのがよいでしょう。
2等和室
この仕切りに一人ずつが毛布をならべて休むことができるのですが、繁忙期でなければけっこう余裕があります。乗船したら、すぐに毛布を100円で貸し出してくれますので、仮眠をするために2-3枚借りておきましょう。
食堂
出港から1時間ほどは食堂が営業をしています。カレー、うどん、ラーメンなど、たいていのものは揃っていますし、つまみも用意がありますので、お腹を満たしてから一眠りというのでもよいでしょう。
到着
11月のこの日は朝5時だとまだまっくらです。しかし、その日にとまる予定の旅館に事前に連絡をしておきましたので、旅館の車が迎えに来てくださっています。釣りに行く人々はすばやく目的地にむけて行動していたひともいるようですが、観光目当てのひとはいったん宿の休息部屋などで夜が明けるまで休むのもよいでしょう。
週末のまわり方
朝5時についてすぐにフルパワーで活動できるというかたもいると思いますが、レンタカーを借りたり、ちょっと休憩したりといった時間差を考慮すると、一泊予定で到着日にゆっくりと観光をして、次の日は軽く散策できる場所を選んでおくという2段階がよさそうです。
どんな旅も歴史と文化と人の物語としてフィールドワーク的な手法で切り取ることを得意としています。
本業は北極の気候学者。ときに船で航海に出たりしています。