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「青梅は本当に蒼かった」深く“Blue”に染まる旅

「青梅は本当に蒼かった」深く“Blue”に染まる旅

ルート

  • 青梅市郷土博物館
  • ⇒ 旧稲葉家住宅
  • ⇒ 藍染工房 壺草苑
  • ⇒ ダイニング&ギャラリー繭蔵
  • ⇒ 塩船観音寺
  • ⇒ つぶあんカフェ
  • ⇒ サムライTシャツ

昭和レトロな建物や看板が並び、ノスタルジックな雰囲気に包まれている青梅。ここはかつて江戸時代には織物の一大産地として名を馳せた場所。そして、藍染の織物・青梅縞の発祥の地でもあるんです。そんな歴史を背景に始まったプロジェクト「Ome Blue」を中心に、再び青に染まろうとしている青梅を巡ります。

一大ブームを巻き起こした青梅織物の歴史を辿る

天然藍で染めた織物・青梅縞は江戸後期に隆盛し、全国的なブームを迎えました。しかし、明治に合成藍が流通したことで、生産は途絶えます。この青梅縞の藍、空や渓流の青など、青梅の歴史・伝統・自然を表現した色が「Ome Blue」。

当時の現物が展示されている「青梅市郷土博物館」から、今回の旅は始まります。

国道411号線沿いに位置する「旧稲葉家住宅」は、江戸後期に建てられたと考えられています。稲葉家は青梅でも有数の豪族で、青梅縞の仲買問屋を営んでいたのだとか。間口いっぱいに土間を持つ前土間形式で、店舗として使われていました。

今でも藍色が残っている江戸当時の青梅縞。
「青梅市郷土博物館」の前には、雄大な多摩川が流れています。
「旧稲葉家住宅」の中には、時代劇でよく見かける番頭の仕事場・結界も。

価値が見直されている伝統産業・天然藍染を体験!

歴史を体感した後は、天然藍染の現場を見に、「藍染工房 壺草苑」を訪ねます。

苑長の村田博さんは、本格的な藍染の復活を目指し、江戸時代の技法を用いて青梅縞を再現。「綿に絹糸を加え、美しい色や繊細な手触りを実現した青梅縞は、武士だけでなく町民にも愛されたそうです。国内で販売される織物の90%以上が輸入品となっている今こそ、日本の織物産業を見直す時だと感じています」と、話してくれました。

藍染体験では、綿のストールを染めます。藍は空気に触れる時に繊維に色がつくため、繰り返し染液に浸けると、色が濃くなるとのこと。

「壺草苑の藍染は天然藍灰汁発酵建てという手法で、藍の原料のすくもに、木灰で仕込んだ灰汁、石灰、ふすま、日本酒といった天然素材のみでつくった染液を用います。3カ月ほどで寿命を迎える染液は、畑に撒くといい肥料になるんです。環境にやさしい産業なんですよ」と村田さん。

藍染は色落ちしやすいイメージがありますが、天然藍は色落ち、色移りがほとんどしないそう。

板締という技法で染色。ビニール紐や輪ゴムで留めたところには、色がつきません。
染色を繰り返すと、留めていた部分に白い模様が浮かびます。
1時間程度で藍染ストールが完成。自然な風合いの藍色が爽やか。
完成品を見た村田さんが「初めてなのに上手」と褒めてくれました。
職人の手は深い藍色。天然の色なので、体には無害なんです。
村田さんが再現した青梅縞は、つややかでしなやか。

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