奥多摩フィッシングセンターへ向かってゴー!
御岳渓谷遊歩道に入ると、とたんにヨーロッパのフットパス(遊歩道)を思わせる、穏やかで美しい自然に包まれる。御岳渓谷遊歩道は、御嶽駅を中心に、多摩川の両岸約4kmに渡る遊歩道。奥多摩フィッシングセンターまで、約1.5kmの道のりを紅葉を存分に楽しみながらハイクするという算段だ。
「駅から歩いてすぐ大自然の中ですね」(ヨッシー) 「土を踏む足が気持ちいい!」(ハラボー)仕事もプライベートもアウトドア三昧。BE-PAL編集部の仲良し3人組こと、梶原(ハラボー)、吉井(ヨッシー)、小川(おがちん)が向かったのは、都心から1時間強で到着する『青梅』。
「秋の青梅は紅葉がステキ!」、そう歩く旅が好きなハラボーが提案すると、アクティブ派のおがちんは釣り&ハイクを猛プッシュ。「締めは美味しいごはんとクラフトビールね!」と、ヨッシーがいう。 早朝から電車を乗り継いで、向かったのは御嶽(みたけ)駅。駅から紅葉を眺めながらハイクして、奥多摩フィッシングセンターで釣り&お昼ごはん。再び御嶽駅まで戻って電車で青梅駅へゴー。最後は人気の『青梅麦酒』でクラフトビールでおつかれカンパーイ~が、今回の青梅トコトン満喫プランの流れ。はたしていかに。すっかり秋本番の11月下旬。早朝に新宿駅で待ち合わせした3人。今回の旅の目的地は紅葉真っ盛りの『青梅』だ。中央線から青梅線へと乗り換え、到着した御嶽駅。快速を使ったので、電車移動時間は1時間半ちょっと。今日の行程を話し合っている間に到着~。さぁ!ここから歩き旅がはじまる。
御嶽駅では、神社の本殿をイメージして造られた雰囲気満点の駅舎が3人を迎えてくれた。これは開業当時からのもので、改修しながら現在も使われているのだそう。 青梅の澄んだ空気を味わいながら、まわりの山々を眺め渡した一同は、さっそく御岳渓谷遊歩道へ。渓谷入口は、駅から徒歩1分の場所と、アクセス良好なのがうれしい。御岳渓谷遊歩道に入ると、とたんにヨーロッパのフットパス(遊歩道)を思わせる、穏やかで美しい自然に包まれる。御岳渓谷遊歩道は、御嶽駅を中心に、多摩川の両岸約4kmに渡る遊歩道。奥多摩フィッシングセンターまで、約1.5kmの道のりを紅葉を存分に楽しみながらハイクするという算段だ。
「駅から歩いてすぐ大自然の中ですね」(ヨッシー) 「土を踏む足が気持ちいい!」(ハラボー)モミジやイチョウのアーチをくぐるような遊歩道は、まさに紅葉を楽しむのに絶好のポイント。清流のせせらぎを聞きながら、赤や黄に色づく渓谷の木々を目で味わえる。これは最高の贅沢だ!と、すでに今回の旅は大成功だと確信する3人。
御岳渓谷の紅葉は、例年11月上旬から下旬に見頃を迎える。モミジ、イチョウ、カエデ、山桜、コナラといったさまざまな木々が、それぞれの個性を主張するように鮮やかに色を付ける様は、春の桜とはまた違った感動がある。御岳渓谷遊歩道沿いには、下流側から楓橋(かえでばし)、鵜の背橋(うのせばし)、杣の小橋(せんのこばし)、神路橋(じんろばし)と4つの人道橋(じんどうきょう)がある。奥多摩フィッシングセンターまであと少しというところで現れたのは、神路橋。
橋の中央からは渓谷が織りなす絶景をパノラマビューで見渡せる!まさに渓谷の展望台だ。「うわ、すごい景色!記念写真撮りましょうよ~」とハラボー。セルフタイマーでパシャリ!紅葉を存分に堪能した3人は、美しい渓魚が待つ奥多摩フィッシングセンターへ。
紅葉ハイクを堪能した3人は、奥多摩フィッシングセンターに到着。多摩川本流の一部を利用した釣り場は、初級者用エサ釣り場(一日3,900円※貸竿付き)、一般エサ釣り場(一日3,600円)、ルアー&フライ&テンカラ(一日4,000円)の3つに分かれていて、季節によってニジマス、イワナ、ヤマメなどを放流している。
本格的な渓流釣りの雰囲気を味わえるとあって、初心者上級者問わず、人気のスポットだ。受付を済ませ、いざ実釣開始!果たして魚は釣れるのか。初心者のハラボーとヨッシーは初級者用えさ釣り場でトライ。長めの竹竿で、針にいくらやブドウ虫を付けて狙う。一方、おがちんは果敢にルアーをチョイス。
スタートしてほどなく、ヨッシーの竿がしなる!ニジマスがヒット。幸先よくゲットだ。ヨッシーが連続して釣れているのを、うらやましく眺めていたハラボーの竿にもようやくヒット。これは大きいぞ。釣り上げると30cmの大物だ。 「超楽しい!」とヨッシー。「ウキとエサの距離の調整がポイントなんだね」とハラボー。その後もコンスタントに釣り上げ、2人で合計9匹のニジマスをゲットした。一方のおがちん。ルアーで最初に挑んだ本流エリア。大自然の中、時間だけが過ぎていく。
「あぁ、空気が澄んでいて、景色がきれいだ~」(おがちん)本流エリアの本格的な渓流の雰囲気は最高だが、どうしても1匹釣りたい!ということで、2023年に誕生したポンドエリアに移動。ここは川の流れもなく、ルアーが扱いやすい。移動後しばらくして、おがちんの竿がビクビクと反応。待望のヒットだ!ゆっくりリールを巻いて~手元に寄せたのは大きくはないが、立派なニジマス。
「いやあ、ようやく釣れました。それにしても、釣れたときに手に伝わる感触、サイコー!」(おがちん)釣った魚はさばいてもらえるので、初心者でも安心だ。さっき釣ったばかりのニジマスを炭焼きにして頬張る3人。やはり最初に食べるのは、それぞれが自分で釣った1匹。
「脂がのってて美味しいですね!」(ヨッシー) 「BBQ場があって、道具も借りられるから楽ちん」(ハラボー) 「自分のは小さいけど、味は抜群だよ!塩味もちょうどいい」(おがちん)なんとか3人とも魚を釣ることができ、その魚を昼ごはんで食べるという、大満足のフィッシング体験となった。そして、お腹を満たした3人は、再び御岳渓谷の紅葉の中をゆったりハイクしながら、本日最後の目的地、青梅麦酒へと向かう。
奥多摩フィッシングセンター
奥多摩フィッシングセンターをあとにした3人は、紅葉の絶景写真を撮りながら御嶽駅までハイク。この時季にしか見られない自然の芸術を目にしっかり目に焼き付けていった。御嶽駅に着いたら電車で青梅駅へ17分の電車旅。念願のクラフトビールでこの旅を締めくくろう。
ヨッシーが事前にリサーチしていた青梅麦酒は、青梅駅から徒歩3分の距離にある。一瞬、「いたや」という看板に面食らったが、これは空き店舗をリノベーションしたときの名残。地元の食材を使用した料理や個性豊かなクラフトビールが味わえる「青梅麦酒」はここで間違いない。
お店には常時、東京や関東近辺から取り寄せた8種類の樽が用意され、贅沢なクラフトビールの飲み比べも可能。もちろん、地元青梅のクラフトビールも用意されている。料理も絶品で青梅豚100%のハンバーグは一番人気とのこと。3人は本日のクラフトビールの特徴を聞きながら、おのおの最初の一杯を注文。さあ、お待ちかねのクラフトビールだ!ハイクと釣りでほどよく疲れた体は、爽やかなクラフトビールを今か今かと欲している状態。テーブルにビールと料理が運ばれるや、間髪入れずに「カンパーイ!」と一同。
「うーん、フルーティーでおいしい!」(ヨッシー) 「これはたまらんね!」(おがちん) 「料理も最高だよ!」(ハラボー)お腹も心も満たされた3人は、今回の目的をすべてコンプリートした満足感とともに帰路へ。ただこのまま帰るのも忍びないと、腹ごなしついでに青梅駅まで遠回りしながら散策することに。昭和レトロな雰囲気が残る青梅の町並みを楽しみながら、一歩路地に入れば、壁には猫のポスターがズラリ!最後の最後まで見どころが満載だ。
御嶽駅から奥多摩フィッシングセンター、青梅駅と、徒歩&電車で巡った一日。紅葉を見ながらののんびりツアーは、疲労感さえ心地よい。最後のクラフトビールも最高!「また来たいね」「次は新緑のシーズンかな」という3人。四季折々の魅力も感じてみたいとつくづく思った3人の青梅ツアーはまだまだ続きそう。
青梅麦酒
取材日: 2024年11月19日