春の訪れを告げる梅の花。青梅市の吉野梅郷地区では、4000本以上の梅が花開きます。なかでも「青梅市梅の公園」には、144種1200本の梅が植えられており、早咲き、中咲き、遅咲きと順に開花し、長い期間、訪れる人の目を楽しませてくれます。
吉野梅郷地区は、梅の名所ランキングで日本一にも選ばれたことのある、春を感じられるスポット。最盛期になると「青梅市梅の公園」にはピンクや白、赤など色とりどりの花が咲き誇り、桃源郷ともいうような美しい光景が広がります。
梅の花の見頃にあわせて開催されるのが「吉野梅郷梅まつり(2月23日~3月22日)」。
2014年に園内の梅が病気になってしまい、すべて伐採されてしまいましたが、2016年に幼木(苗木)を植栽し、梅の郷はその華やかさを取り戻しつつあります。復活を遂げようとする梅まつりを、ぜひその目で確かめてみてください。
【DATA】
〒198-0063
東京都青梅市梅郷
https://www.omekanko.gr.jp/event/5099/
※写真は再植栽前の最盛期(2008年前後)のものです。
また、2019年の台風19号による土砂崩落の影響で、園内でレジャーシートなどを敷くことは難しい状況です。
もし、梅まつりの時期に訪れることができなくてもご安心を。青梅には、さまざまな春の絶景が存在します。
そのひとつが見られる塩船観音寺は、1300年以上前に開かれた古い歴史をもつ寺院。茅葺きの仁王門や本堂、阿弥陀堂は室町時代に建てられたもので、国の重要文化財にも指定されています。
すり鉢状になった境内の斜面には、約1万7000本のつつじが植えられており、毎年4月中旬から5月上旬にかけて、いっせいに花を咲かせます。さらに、つつじの見頃にあわせて「塩船観音つつじまつり」も開催。
つつじ園の中には通路が設けられているため、斜面中央に立って見上げると、つつじが彩る艶やかな光景に包み込まれることでしょう。
【DATA】
〒198-0011
東京都青梅市塩船194
http://www.shiofunekannonji.or.jp/