「本当にここが東京なの?」
それが私の最初の感想だった。
摩天楼のようなビル群のすぐ横に、歴史的な寺院などが共存する都市。
流行と伝統がボーダレスに存在している街、それが私のよく知る東京だ。
私が訪れた東京―伊豆諸島・小笠原諸島―には、色とりどりのサンゴや熱帯魚が泳ぐ、見たこともないような青さの世界遺産の海(※1)があった。人生ではじめて、ジンベイザメと一緒に泳いだことは、一生忘れないだろう。
海だけではない、島には美しいビーチに砂を供給し続ける神秘的な山(※2)や、ひとたび森を歩けば、太古のジャングルに迷い込んだかのように錯覚する山もあるのだ(※3)。
真っ黒な砂漠のような火山(※4)をトレッキングして、大地の大いなる力を感じられる島も魅力的だ。火山の恵みがもたらす温泉も多く、島によっては、満天の星空を見ながら、海辺の温泉(※5)に入ることもできるのだ。
多くの島の人々とも交流した。みんな優しく親切で、心からリラックスできた。
東京の「島」が私の中でより身近になった気がする。
本当の豊かさが味わえる、東京の島へのアクセスは、近い島なら都心から飛行機を使えば、30分程度で行くことができる。
大型船での優雅な船旅も、是非体験して欲しい。
スポット紹介
※1:小笠原諸島 兄島
兄島海中公園
※2:神津島 天上山 裏砂漠
※3:八丈島
ヘゴの森
※4:大島 三原山 裏砂漠、三宅島 雄山
※5:式根島
松が下雅湯、新島 湯の浜露天温泉